流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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HN:
流れ星
性別:
女性
職業:
アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。
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「○○冊目!」…在学中
「○○冊目!」…卒業後
もうすぐ通算650冊に到達予定。
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90冊目!
主人公の男性はある日灰色の服を着た男と出会い、自分の影といくらでも金貨を取り出せる袋とを交換する契約を結ぶ。財力を武器に裕福な生活を送る彼だったが、影がないことを理由に人々にさげすまれ、満足な恋愛もできず苦悩する。
影がなくなっただけでそんなに人を嫌いになるものなのかなぁ…という疑問もあるけど、確かに「他人にはあって自分にないもの」を欲しがるところが人間にはあると思う。
主人公は影を取り戻そうともがく。灰色の服の男と出会うたびに契約の取り消しを願ったり、新たな取引に応じることも考えたり。でも彼は結局どれも失敗して、影を取り戻すことができなかった。
彼は最終的に、影のない自分を受け入れて生きる道を選ぶ。偶然に手に入れた「一歩で7里歩ける長靴」(セブンリーグブーツ・『ハウル』原作に出てきたのと同じ)で世界中を歩き回り、地形観測や植物採集に明け暮れる。こういう書き方は、確か授業で出てきた「内面重視」の考え方とつながってくるように思う。
(C市図書館で借りて)
影をなくした男 シャミッソー Adelbert von Chamisso 訳:池内 紀 (岩波文庫) 岩波書店 1985-03 by G-Tools |
主人公の男性はある日灰色の服を着た男と出会い、自分の影といくらでも金貨を取り出せる袋とを交換する契約を結ぶ。財力を武器に裕福な生活を送る彼だったが、影がないことを理由に人々にさげすまれ、満足な恋愛もできず苦悩する。
影がなくなっただけでそんなに人を嫌いになるものなのかなぁ…という疑問もあるけど、確かに「他人にはあって自分にないもの」を欲しがるところが人間にはあると思う。
主人公は影を取り戻そうともがく。灰色の服の男と出会うたびに契約の取り消しを願ったり、新たな取引に応じることも考えたり。でも彼は結局どれも失敗して、影を取り戻すことができなかった。
彼は最終的に、影のない自分を受け入れて生きる道を選ぶ。偶然に手に入れた「一歩で7里歩ける長靴」(セブンリーグブーツ・『ハウル』原作に出てきたのと同じ)で世界中を歩き回り、地形観測や植物採集に明け暮れる。こういう書き方は、確か授業で出てきた「内面重視」の考え方とつながってくるように思う。
(C市図書館で借りて)
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