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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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 プロフィール 
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流れ星
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アルバイト
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読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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511冊目!

身も心も 身も心も
妻は、くノ一 3

風野 真知雄

(角川文庫) 角川書店 2011-09-01

by G-Tools
飯炊き女に変装し、江戸の平戸藩邸に忍び込むことに成功した織江。この巻は、彼女のピンチな場面から始まります。

男性の忍者であっても、命をかけて任務に当たらなければならないつらさは同じ。くノ一はまた別の苦悩を抱えていることが、折りに触れて指摘されています。潜入先で好きな人ができたら…仕事をとるか、はたまた自分の思いをとるか??

織江の母、雅江も同じ葛藤の中で実績をあげたくノ一でした。母娘の互いの思いも描写されているところに、今後の展開への示唆がうかがえます。

潜入されている側の静山は言います。
「人は許されることだけをして生きていくものではない。もしかしたら、人は皆、許されざる者なのかもしれぬ」(p. 73)

鎖国下の日本で、密かに外国との交易を画策していることを指しての発言です。幕府の禁制に背いている自分を言っていますが、暗に織江も指しているように思えます。

→「妻は、くノ一」シリーズ:
  ・1「妻は、くノ一」 (2013/07/31の記事
  ・2「星影の女」 (2015/09/26の記事
  ・3「身も心も」
  ・4「風の囁き」 (2015/11/08の記事
  ・5「月光値千両」 (2015/12/29の記事
  ・6「宵闇迫れば」 (2016/01/31の記事
  ・7「美姫の夢」 (2016/02/26の記事
  ・8「胸の振子」 (2016/03/16の記事
  ・9「国境の南」  (2016/03/21の記事
  ・10「波の彼方」 (2016/03/30の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.0cm)

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