流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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文学部在学中に223冊を読破。
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「○○冊目!」…在学中
「○○冊目!」…卒業後
もうすぐ通算650冊に到達予定。
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513冊目!
確か小学校の図書室にありました。「児童文学」とか「名作」とかのあたり。でもタイトルや地味な装丁からはイマイチ面白さが感じとれなくて、目を通さないまま20年以上たってしまいました。
実際に読んでみても、正直おもしろいとは言えません。主人公の男の子は、赤毛だからという理由で「にんじん」とあだ名をつけられ、家族から(特に母親から)虐待のような扱いを受けています。どうしてこれが「子ども向け」のジャンルに入れられるんだろう?
文体も淡々としています。「不思議の国のアリス」のようなファンタジー、「宝島」「十五少年漂流記」のような冒険物語、ペローに代表される童話・・・どれとも違います。子どもウケしそうな描き方ではなく、新聞記事のような事実だけを述べていく素朴な文体です。これは子どもが読んでも飽きてしまうのではないでしょうか。
家庭内のことには無関心な父親、大人の気を引こうとするがゆえの主人公の言動、などには心理学の面から読み解く可能性がありそうです。家庭内の精神的なバランスが偏っていることが、複数の場面に表れていました。
なんとなく地味な印象は読後も抜けないのですが、評価されている作品であることは少し納得できた気がします。
→この作品について触れている本:
・アラン 『幸福論』 (2012/05/31の記事)
・鎌田 實 『なげださない』 (2015/06/10の記事)
・重松 清 『せんせい』 (2015/10/04の記事)
(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.1cm)
にんじん ルナール Jules Renard 訳:岸田 国士 (岩波文庫) 岩波書店 1950-04-01 by G-Tools |
実際に読んでみても、正直おもしろいとは言えません。主人公の男の子は、赤毛だからという理由で「にんじん」とあだ名をつけられ、家族から(特に母親から)虐待のような扱いを受けています。どうしてこれが「子ども向け」のジャンルに入れられるんだろう?
文体も淡々としています。「不思議の国のアリス」のようなファンタジー、「宝島」「十五少年漂流記」のような冒険物語、ペローに代表される童話・・・どれとも違います。子どもウケしそうな描き方ではなく、新聞記事のような事実だけを述べていく素朴な文体です。これは子どもが読んでも飽きてしまうのではないでしょうか。
家庭内のことには無関心な父親、大人の気を引こうとするがゆえの主人公の言動、などには心理学の面から読み解く可能性がありそうです。家庭内の精神的なバランスが偏っていることが、複数の場面に表れていました。
なんとなく地味な印象は読後も抜けないのですが、評価されている作品であることは少し納得できた気がします。
→この作品について触れている本:
・アラン 『幸福論』 (2012/05/31の記事)
・鎌田 實 『なげださない』 (2015/06/10の記事)
・重松 清 『せんせい』 (2015/10/04の記事)
(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.1cm)
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