内田康夫 『天河伝説殺人事件』

338冊目！

天河伝説殺人事件(上) ・ 天河伝説殺人事件(下) 内田 康夫 （角川文庫）　角川グループパブリッシング 2008-07-25 by G-Tools

2013/02/25　TBS・月曜ゴールデン
「浅見光彦シリーズ32　天河伝説殺人事件」の原作

「発見！角川文庫2011」より

表紙を飾るこわ～いお面。般若に見えますが、実は舌があっかんべーと伸びていて、「蛇」を表しているのだそう。能独特の世界も織り交ぜながら、お話が展開していきます。

浅見光彦シリーズを読むのは今回が初めて。合わせてドラマも初めて観ました。西村京太郎・赤川次郎ともまた違って、日本人の心や文化に焦点を当てた描写が特に気に入りました。（ドラマでは、着物もたくさん出てきて楽しかった）

知り合いに、学生時代にサークル活動で能をやっていたという人がいます。1度、彼の謡（うたい）を聴かせてもらったことがあるのですが、作品を読みながら当時のことを思い出しました。アマチュアながら、お腹の底から太く発せられる朗々とした声に気持ちをゆすぶられるものがあったのを覚えています。

そういえば生で能を観たことがない。実家の地元（静岡県静岡市）では、年に1度薪能（たきぎのう）があるのに、行ったことがなかったっけ（三保の松原・羽衣伝説ゆかりの地）。

せっかくこの作品で能に興味を持ったので、もっと日本伝統の芸能について知りたいと思います。

次に読む本を発見！
　　・ブラウン　『ダ・ヴィンチ・コード』　（2007/12/05の記事）

（F市図書館で借りて・背表紙幅：上下巻合わせて2.4cm）

2013/03/30 (Sat) 【角川文庫】