ウルマン 『青春とは、心の若さである。』

335冊目！

青春とは、心の若さである。 ウルマン　Samuel Ullman 訳：作山 宗久 （角川文庫ソフィア）　角川書店 1996-06 by G-Tools

（原題：From The Summit of Years, Four Score)

哲学書かと思ったら、詩集でした。

作者ウルマンは作家ではなかったそうです。親戚や友人に書き送った詩をまとめ、本人の80歳の誕生日に合わせて家族が発行したとのこと。愛し愛されて生きた人生が伝わるエピソードです。

数行で終わる詩から、長い詩まで。表題のように人生をうたったものから、ラブレターの一節のような作品まで。内容も形式も多様です。訳も文語と口語が混じっているので、おそらく原文も古典的な形式にのっとっていたり現代的だったり、変化がみられるのだと思います。

「年を重ねただけで人は老いない。
理想を失うとき初めて老いる」
　（p. 22　「青春」より　改行本文）

この一節が一番好きです。

→次に読む本を発見！
　　・荒俣 宏　監修　『知識人99人の死に方』　（2013/06/30の記事）

（C市図書館で借りて・背表紙幅：0.9cm）

2013/03/23 (Sat) 【角川文庫】