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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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流れ星
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アルバイト
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読書
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文学部在学中に223冊を読破。

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433冊目!

WILL WILL
本多 孝好

(集英社文庫) 集英社 2012-03-16

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以前に読んだ『MOMENT』の続編。前作から7年経過したという設定のようです。

前作の主人公、神田は自分の道を見つけてアメリカへ。今作の主人公は、(私にとっては地味な印象が残った)森野です。

彼女は亡くなった両親の跡を継いだ葬儀屋。前作は死を目前に控えた患者とのやりとりが中心だったのに対し、彼女の日常は既に亡くなった「仏様」が相手です。

でも仏様の安らかな眠りのために、遺族のために自ら行動を起こす勇気も持っている。普段は男じみた言葉遣いをしているのに、感受性は女性らしさで満ちていて、前作での印象とは違って見えました。

英単語の"will"には、助動詞として「~するつもりである」の意味と、名詞として「遺言」の意味があります。その2つの意味を巧みに考えてつけたようなタイトルが、決して暗くはない雰囲気を作っています。

→『MOMENT』シリーズ:
  ・『MOMENT』 (2013/09/29の記事
  ・『WILL』
  ・『MEMORY』 (2015/10/14の記事

→著者の他の作品:
  ・「ここじゃない場所」 "Story Seller" に収録(2013/11/19の記事
  ・「日曜日のヤドカリ」 "Story Seller 2" に収録(2014/08/12の記事
  ・「エースナンバー」 『あの日、君とGirls』収録 (2015/06/26の記事

NPOの民間図書館で借りて・背表紙幅:1.5cm)

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410冊目!

思い出のとき修理します 思い出のとき修理します
谷 瑞恵

(集英社文庫) 集英社 2012-09-20

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昨年(2013年)、集英社文庫で人気第3位だった本です。先日続編も本屋さんに並んでいるのを見かけました。

恋と仕事に疲れた主人公の女性が、幼い頃少しだけ過ごした商店街に引越してくるところから始まります。活気を失い時間の止まったようなシャッター商店街は、時代の波に乗り遅れて寂れていきそうな雰囲気。

近所の「思い出のとき修理します」の看板をかかげる、若き時計屋の主人との出会いで、彼女の心は変わっていきます。もし思い出を修理し、少しでも前向きに生きていけるとしたら、あなたも修理に出したい出来事はありますか?

慌しく過ぎていく時間の流れからちょっと寄り道して、ほっと一息つける機会を持てる1冊です。

→著者の他の本:
  ・『2 明日を動かす歯車』 (2015/09/12の記事
  ・『3 空からの時報』 (2016/03/09の記事

(古本屋で購入・背表紙幅:1.4cm)

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363冊目!

あきらめない あきらめない
鎌田 實
(かまた みのる)

(集英社文庫) 集英社 2006-05-19

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<ナツイチ2012>

毎週日曜の夕方は、いつも「笑点」を見ています。番組のスポンサーCMに鎌田さんが出ていますが、著書を読むのは初めてです。

『がんばらない』などから続くエッセイのシリーズで、命の輝きや可能性を表現する文章が静かに響いてきます。また、後半では東日本大震災を予見するかのような指摘(原発などについて)も登場します。

鎌田先生は講演などでも人気を博していますが、話を聞けないとき、こうした本を読むというのもいいかもしれません。

→著者の他の本:
  ・『がんばらない』 (2013/08/08の記事
  ・『なげださない』 (2015/06/10の記事

→この本にハマったら
  ・浜辺 祐一 『救命センター当直日誌』 (後日挑戦予定)

NPOの民間図書館で借りて・背表紙幅:1.1cm)

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345冊目!

いつか、君へ Girls いつか、君へ Girls
ナツイチ製作委員会

(集英社文庫) 集英社 2012-06-26

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<2012・ナツイチ>より

集英社文庫の夏のキャンペーン「ナツイチ」が、2012年で35周年を迎え、記念として製作された本。全部で4冊のうち1冊です。

こちらは女の子を主人公にした短編集。学校に、部活に、恋愛に・・・。私は10年前の高校生活を思い出しながら読み返していました。

話題の作家の作品がそろっているので、開拓のために読むというのもアリかも。各作品冒頭に、著者の他の作品も載っています。

何より、表紙がかわいい(^-^)

→集英社文庫「35周年」記念シリーズ:
  ・『あの日、君と Girls』 (2015/06/26の記事
  ・『いつか、君へ Boys』 (2015/07/21の記事
  ・『あの日、君と Boys』 (2017/04/14の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.2cm)

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311冊目!

  
つるかめ助産院 つるかめ助産院
小川 糸

(集英社文庫) 集英社 2012-06-26


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<ナツイチ2012>

「どんなに医療が進んでも、無事に生まれない命もあるということ。それだけは事実だ。自分が妊婦になるまでは、妊娠さえすれば、赤ちゃんが元気に生まれてくるものだとばかり思っていた。だけど命をうみ出す出産という作業もまた、命がけなのだ」 (p. 118-119)

ドラマを見たのがきっかけで原作も手に取りました。以前から自然な出産に興味があったので、この作品に出会えたことをうれしく思います。

主人公の女性・まりあがハートの形をした南の島を訪れ、現地の人々と接しながら心を開いていきます。出産が近づくにつれて、自分の体にどんな変化がおとずれるか、具体的に描写されているのが印象的でした。

お産は赤ちゃんと向き合うだけでなく、自分自身や親や周囲の人々、果ては世界や宇宙ともつながる貴重な経験ができるイベントのようです。小さな子どもを連れて歩くお母さんたちを見かけたら、思わず拍手してしまいたくなりそう。

私もいつか子どもを授かる日が来たら、自然分娩を選びたいなぁ。いつになるかわかりませんが(笑)、その日が楽しみです。

→関連リンク:
  ・集英社 「つるかめ助産院」公式サイト http://www.shueisha.co.jp/ito/main.html
  ・NHKドラマ10 「つるかめ助産院~南の島から~」 http://www.nhk.or.jp/drama10/tsurukame/

→巻末の参考文献に掲載されていた本:
  ・フォワード 『毒になる親』 (2011/01/05の記事
  ・ニューハース 『不幸にする親』 (2011/08/05の記事

→著者の他の本:
  ・『食堂かたつむり』 (2013/07/11の記事

→この本にハマったら
  ・鎌田 實(みのる) 『あきらめない』 (2013/07/10の記事

(古本屋で購入・背表紙幅:1.7cm)

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123冊目!

天使の卵 天使の卵
エンジェルス・エッグ

村山 由佳

(集英社文庫) 集英社 1996-06-20


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第6回「小説すばる」新人賞
「ナツイチ・2012」より

映画化されるみたいだね、この作品。「おいしいコーヒーの入れ方」シリーズで村山さんが人気だってことは知ってたけど、全然読んでみたことがなかった。この作品はデビュー作で、今から10年ほど前に書かれたもの。でも描かれている世界は現在の純愛小説ブームに通じるものがあって、今でもよく読まれているんだと思う。

冒頭のひとめぼれから始まって、三角関係の微妙な状態が続いて、最後に起こってしまった悲劇。さらに隠されていた事実が主人公を追いつめていく様子が読んでいて苦しい。ちなみに私のお気に入りの文章は、1番最後の文章(ここには書かないので是非自分で読んでみて!)。彼にとってこの恋がどんなものなのか、この1文に凝縮されている。

→著者の他の作品:
  ・『天使の梯子』 (2005/09/22の記事
  ・『放蕩記』 (2012/10/31の記事
  ・「イエスタデイズ」 『あの日、君とGirls』 (2015/06/26の記事

→著者の公式サイト:
  ・村山 由佳 公式サイト YUKA BLUE http://www.yuka-murayama.com/

→この本にハマったら:
  ・赤川 次郎 『影に恋して』 (後日挑戦予定)

(本屋で立ち読み)

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