曽野綾子 『「いい人」をやめると楽になる』

183冊目！

「いい人」をやめると楽になる 敬友録 曽野 綾子 （祥伝社黄金文庫）　祥伝社 2002-08 by G-Tools

1年以上前に、本屋の店頭ワゴンで山積みになっているのを見かけて以来、ずっと気になっていた本です。よく考えたら、曽野さんの著書を読むのはこれが初めてでした。

11の章ごとにテーマを設け、曽野さんの過去の著作からよりぬいて構成されています。私のように、まだ曽野さんの作品に触れたことがない人間向きかも。

以前、「曽野綾子は嫌い」と批判していた人がいて、どんな文章を書くのか気になっていました。読んでみると、確かに一般人に誤解されたり反感を買ったりしそうな意見もちらほら目に止まります。でも、私は素直に結構読めちゃいました。

特に後半の、品性や教育について述べている部分。私も最近考えていることとだぶっていて、共感できる箇所がいくつもあったように思います。単行本で出版されてから10年たってますが、今もベストセラーとして本屋で紹介されていることを考えると、「いまどきの日本人って、ヘンじゃない？」と思ってる人、多いんじゃないかな。

各引用文には、出典元となった作品名を記載されています。気になった作品から、順に読んでいってみようかと思います。

→同じように、著作からの引用で構成されている本：
　　・浅田 次郎　『僕は人生についてこんなふうに考えている』　（2009/03/03の記事）

（市立図書館・背表紙幅：1.2cm）

2011/12/10 (Sat) 興味本位