流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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流れ星
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趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。
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「○○冊目!」…在学中
「○○冊目!」…卒業後
もうすぐ通算650冊に到達予定。
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187冊目!
著者の佐野さんは、絵本『100万回生きたねこ』の作者としても有名です。
「私は母を好きになれないという自責の念から解放された事はなかった」 (p. 154)
タイトルの「シズコ」はお母さんのお名前。裏表紙の紹介文を読んだだけで、心に引っかかるものがありました。
実家を出てきてもなお、「自分は親を裏切った」「親が嫌いだ」と罪悪感や自責の気持ちが収まらずにいます。佐野さんはどのように親との葛藤を乗り越えたのか、気になりました。
高齢になり、認知症の症状で性格が変わったかのようにみえた母親。佐野さんは、そこで初めて「ありがとう」「ごめんなさい」の言葉を母の口から聞き、自分もゆるされたという内容をつづっています。いつかは氷もとける日がやってくる、ということでしょうか。
終戦直後の貧しい時代の回想部分は、読んでいて正直つらかったです。情景がありありと想像できるだけでなく、両親の心無い言動に傷つく子供心に、自分を重ねてしまいました。怒りや悲しみの気持ちも、久しぶりに呼び起こされたようで、何度も泣きそうになりました。
親子の関係って、すごく強いだけにとてもややこしくて厄介な一面を持っていますね。
→本書について触れている本:
・香山 リカ 『女はみんな「うつ」になる』 (2011/09/27の記事)
→母と娘の関係がテーマの本:
・村山 由佳 『放蕩記』 (2012/10/31の記事)
(市立図書館で借りて・背表紙幅:1.0cm)
シズコさん 佐野 洋子 (新潮文庫) 新潮社 2010-09-29 by G-Tools |
「私は母を好きになれないという自責の念から解放された事はなかった」 (p. 154)
タイトルの「シズコ」はお母さんのお名前。裏表紙の紹介文を読んだだけで、心に引っかかるものがありました。
実家を出てきてもなお、「自分は親を裏切った」「親が嫌いだ」と罪悪感や自責の気持ちが収まらずにいます。佐野さんはどのように親との葛藤を乗り越えたのか、気になりました。
高齢になり、認知症の症状で性格が変わったかのようにみえた母親。佐野さんは、そこで初めて「ありがとう」「ごめんなさい」の言葉を母の口から聞き、自分もゆるされたという内容をつづっています。いつかは氷もとける日がやってくる、ということでしょうか。
終戦直後の貧しい時代の回想部分は、読んでいて正直つらかったです。情景がありありと想像できるだけでなく、両親の心無い言動に傷つく子供心に、自分を重ねてしまいました。怒りや悲しみの気持ちも、久しぶりに呼び起こされたようで、何度も泣きそうになりました。
親子の関係って、すごく強いだけにとてもややこしくて厄介な一面を持っていますね。
→本書について触れている本:
・香山 リカ 『女はみんな「うつ」になる』 (2011/09/27の記事)
→母と娘の関係がテーマの本:
・村山 由佳 『放蕩記』 (2012/10/31の記事)
(市立図書館で借りて・背表紙幅:1.0cm)
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