米澤穂信 『愚者のエンドロール』

516冊目！

愚者のエンドロール 米澤 穂信 （角川文庫）　角川書店 2002-07-31 by G-Tools

（英題：Why didn't she ask EBA?）

「愚者」という言葉、普段は聞き慣れません。本文にあるように、タロットカードではおなじみです。

夏休みに入った古典部のメンバーが、未完成の映画の結末を推理するお話。読者からすれば、「結末はどうなるのか？」「なぜ古典部が関わらなければならないのか？」気になることが複数。最後まで予想ができませんでした。

ミステリー小説が好きな人向けの描写がある一方で、「そもそも『ミステリー』の定義ってなんだ？」と古典部員が話し合う場面も。そういえば、普段自分がミステリーを読むときは何を期待しているかなんて、考えたことなかったなぁ。

→本文中に登場した本：
　　・ドイル　『シャーロック・ホームズの冒険』（2006/05/17の記事）
　　・ドイル　『シャーロック・ホームズの事件簿』　（2012/01/29の記事）

→「古典部」シリーズ：
　　１．『氷菓』　（2015/09/09の記事）
　　２．『愚者のエンドロール』
　　３．『クドリャフカの順番』　（2016/01/10の記事）
　　４．『遠回りする雛』　（2016/03/19の記事）

（F市図書館で借りて・背表紙幅：1.0cm）

2015/11/15 (Sun) 【角川文庫】