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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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 プロフィール 
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流れ星
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女性
職業:
アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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120冊目!

生(いきる) 生(いきる)
命四部作〈第3幕〉

柳 美里

(新潮文庫) 新潮社 2004-01


by G-Tools
東の看病に専念するため、幼い息子の世話を知人に任せる著者。息子には東が必要だ、だから彼の看病をしなければならない。なのに、結果として母親である自分が息子のそばにいてあげられない。矛盾する構図の中で精神的にも肉体的にも疲労している様子が読み取れる。

でもなぜだろう、第一幕や第二幕よりも彼の病状は悪化しているはずなのに、前作よりも切羽つまった印象が薄い。実際そんなことはなかっただろうけど、第一幕からの緊迫した雰囲気をずるずる引きずって、読者を飽きさせてしまっているような気もする。

「ナゼワタシダケガコンナメ二!」…この叫びは、痛い。でも、こう叫びたくなるようなどうしようもない状況に追い込まれる人間は、柳さんだけではないと思う。その状況の内容はそれぞれ違うけれども、私達はみな誰でも自分と他の人間とは違うことに絶望を感じ、強い孤独感を抱えて叫びたくなることはあるはず。彼女の叫びに理解はできるけど、同情はできない。

→「命 4部作」シリーズ:
  ・『命』 (2005/07/04の記事
  ・『魂』 (2005/07/31の記事
  ・『生』
  ・『声』 (2005/09/02の記事

(C市図書館で借りて)

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