西村京太郎 『夜行列車の女』

482冊目！

夜行列車(サンライズエクスプレス)の女 西村 京太郎 （徳間文庫）　徳間書店　2002-06 by G-Tools

2015/04/13　TBS　月曜ゴールデン
「西村京太郎サスペンス　十津川警部シリーズ54　サンライズ出雲の女　消えた似顔絵の女」の原作

＜西村京太郎作品に挑戦！＞

この作品、読むのは2度目です。でも5年以上たっていて、お話の後半や結末をほとんど覚えていませんでした。。。

だからドラマ化されてもまったく犯人がわからず、楽しめてよかった♪　（ドラマ版は原作とは違う人物が犯人です）

去る3月、ブルートレイン「北斗星」が定期運行を終了。新幹線が日本中を走り回っている現代では、寝台列車はどんどん珍しくなり、チケットも取りづらくなっているそうです。確かに、目が覚めたら景色が変わっている旅、なんて鉄道ファンじゃなくても旅情を感じるよなぁ。

そんな中、サンライズエクスプレスを舞台にした今作が映像化されたのは当然かも。もちろん実際には殺人事件なんて起こってほしくないけどね。

→他の出版社から出ている版：
　　・『夜行列車の女』　（2009/09/26の記事）

（F市図書館で借りて・背表紙幅：1.4cm）

2015/05/30 (Sat) ≪西村京太郎≫を読む

西村京太郎 『愛と哀しみの信州』

468冊目！

十津川警部 捜査行 愛と哀しみの信州 西村 京太郎 （双葉文庫）　双葉社 2006-11 by G-Tools

2015/01/10　テレビ朝日　土曜ワイド劇場
「西村京太郎トラベルミステリー63 長野新幹線～飯山線 湯けむり殺人ルート」の原作・「信濃の死」収録
＜西村京太郎作品に挑戦！29冊目＞

長野にまつわる短編を5つ集め、再編された1冊。十津川シリーズの初期から近年まで、執筆時期はさまざまです。（鉄道トリックを含まない作品もあり）

表紙を飾るりんご、名産のそば、温泉宿。別荘地として知られる軽井沢も登場。鉄道ファンには懐かしい、廃止になった鉄道路線も出てきます。

この3月、北陸新幹線が開通しました。東京では北陸地方への魅力がPRされ、注目も集めています。一方で、これまで終着駅だった長野地域は通過駅になってしまうことに。地元では観光客の引きとめにやっきだというニュースも耳にしました。

ドラマを見て、長野へ旅行したくなった人もいたかもしれませんね^^

（F市図書館で借りて・背表紙幅：1.4cm）

2015/03/29 (Sun) ≪西村京太郎≫を読む

西村京太郎 『日本海殺人ルート』

445冊目！

日本海殺人ルート 十津川警部 日本縦断長篇ベスト選集 21[秋田] 西村京太郎 （トクマノベルズ）　徳間書店 2012-08-11 by G-Tools

2014/07/12　テレビ朝日　土曜ワイド劇場
「西村京太郎トラベルミステリー62 寝台特急カシオペア＆スーパーひたち連続殺人」の原作

＜西村京太郎作品に挑戦！28冊目＞

十津川警部シリーズの中では初期にあたる作品のようで、テレビ朝日でドラマ化されるのは2回目だそうです（Wikipediaより）。

走行中の特急車両の中で殺人事件が発生。容疑者はほぼ同じ時間に、全く別の特急に乗っていたことが証言されていて、犯行は不可能。その後も特急の中での殺人が続き、関係者が1人ずつ死んでいくという事態になります。

この作品でのキーワードは「巨額の遺産相続」です。最初に殺害された女性社長が大変大きな資産を持っていたため、相続を巡る関係者の争いが事件にも大きく関わってきます。

初めの事件が解決しないまま、第２・第３の事件が発生。最も多くの遺産を受け取ることになった人物も、他の相続人とのトラブルに巻き込まれ、一連の事件が複雑化する中でストーリーが進みます。

（F市図書館で借りて・背表紙幅：1.8cm）

2014/09/29 (Mon) ≪西村京太郎≫を読む

西村京太郎 『十津川警部 怪しい証言』

432冊目！

十津川警部 怪しい証言 西村 京太郎 （ノン・ノベル）　祥伝社 2013-05-16 by G-Tools

2014/05/12　TBS　月曜ゴールデン
「西村京太郎サスペンス　十津川警部シリーズ52　小田原城殺人事件～一期一会の証言～」の原作を収録

＜西村京太郎作品に挑戦！27冊目＞

原作は短編でした。 舞台は歴史ファンとゆるキャラなどで話題のあのお城。流行や世相に敏感な作者の工夫が表れています。

他の短編も比較的新しいものばかり。「認知症」「インターネット掲示板」などの言葉が出てきます。初期の作品だと、DNA鑑定や携帯電話を使えば解決しそうな事件もあるのに・・・^^;

一体どの時代を生きているのかわからなくなりますな。

最後の作品では、十津川さんが亀井刑事にある隠し事をしながら捜査を進めていきます。いつもはそのチームワークの良さで事件を解決していくのに、罪悪感を抱きながら話す十津川警部。その歯切れの悪さと、カメさんが隠しきれない不信感。とても珍しいです。

でも十津川さんもカメさんも（作品群という形態では）数十年も一緒に仕事をしてるわけで…たまにはこんなこともあるよね。。。

（F市図書館で借りて・背表紙幅：1.3cm）

[収録作品はこちら]

2014/07/14 (Mon) ≪西村京太郎≫を読む

西村京太郎 『越後・会津殺人ルート』

431冊目！

越後・会津殺人ルート 追いつめられた十津川警部 西村 京太郎 （講談社文庫）　講談社 1994-10 by G-Tools

2014/03/22　テレビ朝日　土曜ワイド劇場
「西村京太郎トラベルミステリー61　越後・会津殺人ルート～必ず相席する女!?」の原作

＜西村京太郎作品に挑戦！26冊目＞

ある殺人事件の被害者が、旅行のための切符と自分の名刺をもっていた。そんなきっかけから十津川警部は旅に出て、事件解決のヒントがないか探そうとします。

旅先で複数回出くわす女性に、新たに発生する殺人事件。ついには警部が容疑者として地元警察に疑われ、大ピンチ!!

拘留されて動けない警部を助けようと、十津川チームの面々（特に亀井刑事）が奔走する場面が読みどころです。十津川さんがいない代わりに、カメさんがチームの部下を仕切って先頭に出てくるのも珍しい。

（F市図書館で借りて・背表紙幅：1.3cm）

2014/06/30 (Mon) ≪西村京太郎≫を読む

西村京太郎 『小浜線に椿咲く頃、貴女は死んだ』

421冊目！

十津川警部 小浜線に椿咲く頃、貴女は死んだ 西村 京太郎 集英社 2013-03-05 by G-Tools

2014/01/13　TBS 月曜ゴールデン
「西村京太郎サスペンス　京都～小浜殺人迷路～八百比丘尼伝説の怪～」の原作
＜西村京太郎作品にチャレンジ！25冊目＞

「八百比丘尼」（＝はっぴゃくびくに、又は やおびくに）とは、人魚の肉を食べて不老長寿を得た人物のこと。 八百比丘尼の伝説と、白い椿を赤く染めてしまう不気味な椿を追いながら、話は進みます。

善行を積みながら800年生きたという比丘尼の神秘的な雰囲気。白と赤の2色の、視覚的にも訴える椿の描写。2つが相まって、他の作品にはない味を出していました。

ドラマ版では、妻・直子に対し十津川警部が珍しく感情を荒げるシーンがありました。プライベートな場面が少ないだけに、ただ事件を追うだけでなく、家族への思いも表現される演出が新鮮でした。

（F市図書館で借りて・背表紙幅：1.2cm）

2014/05/01 (Thu) ≪西村京太郎≫を読む