あさのあつこ 『晩夏のプレイボール』

417冊目！

晩夏のプレイボール あさの あつこ （角川文庫）　角川書店 2010-06-25 by G-Tools

「発見！角川文庫2011」より

夏の文庫キャンペーンにピッタリ、「夏の高校野球と甲子園」をテーマにした短編集です。

以前の自分ならまったく野球に興味がありませんでした(^-^;　現在は彼氏と野球の試合を観に行ったり、野球少年たちと話したりする機会があります。野球の魅力について、少しずつ実体験としても学びつつある日々です。

この記事を書いている今は、春の甲子園の真っ最中。でもなんだか、TVで見ていても甲子園の空気が夏とは違う気がするのです。夏はやはり炎天下の試合で、熱気が違います。それに3年生は引退を控えた身で、最後の活躍を強く意識していることもあるでしょう。

10の短編の主人公たちは、老若男女さまざまです。高校野球は高校生のものではなくて、まだ野球を知らない小学生から、出場校とは無関係の高齢者、出場したくてもかなわない女子生徒たちをもつなげています。

性別、年齢を問わずこれほど人々をひきつけるスポーツって、そういえば他にはないかも？

→著者の他の作品：
　　・「下野原光一くんについて」　『あの日、君と Girls』収録　（2015/06/26の記事）
　　・『ラスト・イニング』　（2017/08/20の記事）

→次に読みたい本を発見！
　　・恒川 光太郎　『夜市』　（2014/09/07の記事）

（古本屋で購入・背表紙幅：1.0cm）

＜収録作品一覧＞

・練習球
・驟雨（しゅうう）の後に
・梅香る街
・このグラウンドで
・空が見える

・街の風景
・雨上がり
・ランニング
・東藤倉商店街
・練習球II

2014/03/30 (Sun) 【角川文庫】