海堂尊 『ジーン・ワルツ』

418冊目！
（2011・新潮文庫の100冊／72冊目）

ジーン・ワルツ 海堂 尊 （新潮文庫）　新潮社 2010-06-29 by G-Tools

医療をテーマにした海堂シリーズ。今作のテーマは「産科医不足」「人工授精」そして「代理母出産」など。対応するもう1つのお話『マドンナ・ヴェルデ』はドラマ化もされてます。

物語の描写は、女性が新たな命を宿し、産み落とすまでの期間と同じ10ヶ月間。海堂さんの作品の多くは男性が主人公なので、したたかで強い女医が登場するのは新鮮でした。

チーム・バチスタでは扱われなかった、婦人科を巡る現代の医療問題。同じ女性の目線から描いていることで、より身近なものとして捉えることができます。初めて海堂作品を読む女性は、この本からスタートするのもいいかも。

（NPOの民間図書館で借りて・背表紙幅：1.3cm）

→著者の他の本：
　　・『チーム・バチスタの栄光』　（2012/12/20の記事）
　　・『ナイチンゲールの沈黙』　（2013/01/28の記事）
　　・『螺鈿迷宮』　（2013/02/09の記事）
　　・『ジェネラル・ルージュの凱旋』　（2013/05/06の記事）
　　・『ブラックペアン1988』　（2013/09/04の記事）
　　・『夢見る黄金地球儀』　（2013/09/28の記事）
　　・『医学のたまご』　（2013/11/29の記事）
　　・『ひかりの剣』　（2014/07/18の記事）
　　・『イノセント・ゲリラの祝祭』　（2015/09/01の記事）
　　・『極北クレイマー』　（2016/08/14の記事）
　　・『マドンナ・ヴェルデ』　（2016/10/05の記事）
　　・『ジェネラル・ルージュの伝説』　（2017/01/03の記事）
　　・『トリセツ・カラダ』　（2018/08/08の記事）
　　・『外科医 須磨久善』　（2020/07/07の記事）

→著者の公式サイト：
　　・海堂尊公式ホームページ　http://author.tkj.jp/kaidou/

2014/04/16 (Wed) 2011_新潮文庫の100冊