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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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 プロフィール 
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流れ星
性別:
女性
職業:
アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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33冊目!

氷点(上) 氷点(下) 氷点 (上・下)
三浦 綾子

(角川文庫) 角川書店 1982-01


by G-Tools
「発見!角川文庫2011」より

「夏枝は鏡の前に座ることが好きだった。鏡の中の自分に見ほれることは、快かった。そこには、自賛があった。しかし鏡にうつる自分に見ほれることからは、人への愛は生まれなかった。鏡は目に見えるものしかうつさなかった。心をうつすことはできなかった」(上巻・p. 333)

いつだったか、だいぶ前に石原さとみ主演のドラマで見ました。20年近くにわたる辻口家のドラマに、思わず釘付けになったのを覚えています。

この記事を書いている現在、私はうつをきっかけに、家族との関係に悩んでいます。

「一途に精いっぱい生きて来た陽子の心にも、氷点があったのだということを」(下巻・p. 343)

自分が実は殺人者の娘であると知った後の、陽子の行動。もう辻口家にはいられない、と絶望していく姿に、思わず自分を重ねてしまいました。

その絶望から人を救い、つなぎとめておくものがあるとしたら。それは一体何だろう。「原罪」のテーマと共に、読後も重く心にのしかかります。

→著者の他の本:
  ・『続・氷点』 (2009/01/08の記事
  ・『塩狩峠』 (2009/01/23の記事

→次に読む本を発見!
  ・ブロンテ 『嵐が丘』 (2014/10/26の記事)…陽子と同じように、拾われてきた子どもが主人公です。

(実家で借りて・背表紙幅:上下巻合わせて3.1cm)

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