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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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 プロフィール 
HN:
流れ星
性別:
女性
職業:
アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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59冊目!(「2004年新潮文庫の100冊」34冊目)

黒い雨 黒い雨
井伏 鱒二

(新潮文庫) 新潮社 1970-06


by G-Tools
 主人公重松の日記と共に、彼をとりまく複数の人物の手記を用いてつづられる「広島・原爆投下」。

 原爆や戦争というテーマを、主人公だけではなく様々な立場から描き出す手法がとても面白いと思う。一種のドキュメンタリー性も兼ね備えていて、読者に考えさせる文章があちらこちらに散りばめられている。

 東西対立が終わっても、現代の世界情勢は未だ核の問題に左右されているように思う。今まで、核兵器は1度に・無差別に人々を虐殺し、都市を破壊するから恐ろしいのだと思っていた。

 でも違う。この本に書かれているのは、被爆してもなお生き残った人たちの声だ。原爆の爆発で直接命を失わなかったことはラッキーだったかもしれない。でも彼らは放射線を浴び、原爆病に冒された。8月6日に広島にいたというだけで、他の地域の住民からさげすまれた。彼らは今もたった一発の原爆に苦しんでいるんだ。

→現代の被曝についてのルポ:
  ・NHK「東海村臨界事故」取材班 『朽ちていった命 被曝治療83日間の記録』 (2012/03/03の記事

→この本について触れている本:
  ・齋藤 孝 『だれでも書ける最高の読書感想文』 (2015/07/02の記事

(C市図書館で借りて)

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