流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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文学部在学中に223冊を読破。
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「○○冊目!」…在学中
「○○冊目!」…卒業後
もうすぐ通算650冊に到達予定。
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544冊目!
(2011・新潮文庫の100冊/あと5冊!)
「妻は、くノ一」シリーズを読み込んできて、今度は違う作家の忍者小説を試す形になりました。作家が変わればテーマや文体などが変わるのも当然のことなのですが、意外と共通点もあっておもしろいと思います。
実際の忍びたちは幼少の頃から訓練を受け、本人の望みとは関係なく忍者になるのがほとんどだったようです。職業を自由に選べなかったのは他の職業でも同じだったかもしれませんが、厳しい訓練のわりに見返りが少ない・・・現代に生きる私からみるとかわいそうな生き方にも見えます。
著者の和田さんは忍術の参考史料も多く使っていて、一部は「落第忍者乱太郎」で見覚えがありました。「○○の術」と名前のつくものの中には、戦闘のテクニックというより心理術で敵を欺く戦法も混じっています。「戦わずして勝つ」ことを良しとする考え方は、確か孫子の兵法とも共通します。
まるで映画を観ているような戦闘シーンは後半に出てきます。対照的に、前半は伊賀忍者たちの風変わりな考え方や、戦へとつながる心理的な駆け引きが中心です。敵と味方の顔ぶれが細かく入れ替わり、短い時間で形勢が大きく変わるドラマティックな展開。
今年放送中の大河ドラマとあわせて、戦国の動乱を楽しむことができる1冊です。
→2017年公開予定の映画・公式サイト:
・映画『忍びの国』 http://www.shinobinokuni.jp/
(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.5cm)
(2011・新潮文庫の100冊/あと5冊!)
忍びの国 和田 竜 (新潮文庫) 新潮社 2011-02-26 by G-Tools |
実際の忍びたちは幼少の頃から訓練を受け、本人の望みとは関係なく忍者になるのがほとんどだったようです。職業を自由に選べなかったのは他の職業でも同じだったかもしれませんが、厳しい訓練のわりに見返りが少ない・・・現代に生きる私からみるとかわいそうな生き方にも見えます。
著者の和田さんは忍術の参考史料も多く使っていて、一部は「落第忍者乱太郎」で見覚えがありました。「○○の術」と名前のつくものの中には、戦闘のテクニックというより心理術で敵を欺く戦法も混じっています。「戦わずして勝つ」ことを良しとする考え方は、確か孫子の兵法とも共通します。
まるで映画を観ているような戦闘シーンは後半に出てきます。対照的に、前半は伊賀忍者たちの風変わりな考え方や、戦へとつながる心理的な駆け引きが中心です。敵と味方の顔ぶれが細かく入れ替わり、短い時間で形勢が大きく変わるドラマティックな展開。
今年放送中の大河ドラマとあわせて、戦国の動乱を楽しむことができる1冊です。
→2017年公開予定の映画・公式サイト:
・映画『忍びの国』 http://www.shinobinokuni.jp/
(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.5cm)
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