忍者ブログ
流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
 カレンダー 
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
6 7 8 9 10 11
12 13 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
 ブログ内検索 
 プロフィール 
HN:
流れ星
性別:
女性
職業:
アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

各記事TOPの
「○○冊目!」…在学中
「○○冊目!」…卒業後
もうすぐ通算650冊に到達予定。
 カテゴリー 
 P R 
 Amazon 
[1]  [2]  [3]  [4
560冊目!
(2012・新潮文庫の100冊)
6TEEN 6TEEN (シックスティーン)
石田 衣良

(新潮文庫) 新潮社 2012-06-27

by G-Tools
東京の月島を舞台にした少年たちのお話、続編。

高校生になって学校が別々になっても4人の仲は続いています。彼らが少しだけお兄さんになっているのも、ぜんぜん変わらずふざけあっているのも、一読者としてはなぜか安心します(笑)

仕事柄、中高生の成長を普段から見守る立場にいますが、10代の1年や2年は今の私の1年2年とは大きく違うように思えます。自宅と、学校と、部活や塾と、それ以外の場所を毎日くり返し移動する生活は単調なようですが、彼らの話を聞いていると実に日常はドラマに満ちています。

私の10代もそうだったはずなのに、社会に出てしばらくたつと単調な生活に慣れてしまうのでしょうか。今さらながら、自分の青春がとっくに過ぎたことに気づいて少し寂しい気もしてきます。

→シリーズの作品:
  ・『4TEEN【フォーティーン】』 (2015/10/25の記事

→著者の他の作品:
  ・『娼年』 (2010/01/05の記事
  ・『逝年』 (2010/03/25の記事
  ・『美丘』 (2010/09/24の記事
  ・『スローグッドバイ』 (2016/03/14の記事

(古本屋で購入・背表紙幅:1.3cm)

拍手[0回]

PR
553冊目!
(2012・新潮文庫の100冊)
ひとり暮らし ひとり暮らし
谷川 俊太郎

(新潮文庫) 新潮社 2010-01-28

by G-Tools
国語の教科書でおなじみの詩人。エッセイも出していたことは初めて知りました。ここ数年くり返し「100冊」キャンペーンに選ばれているので、人気の1冊のようです。

執筆は1990年代が中心のため、時事ネタに古さを感じますが、現代の詩人が普段どんな仕事をしどんな日常生活を送っているのか、親しみを覚えながら読むことができました。

「人間は自然を管理し、支配しようとすることで人間になってきたのだが、死は性とならんで、おそらく最後までわれわれを脅かす内なる自然であろう」(p. 74)

「本に頼ってるくせに、どこかに本を信用していないようなところが私にはある」(p. 85)

言語学者や国語の教師が書いた本というと、漢語が多く読みづらい印象がありました。ところが著者は漢語と和語をエッセイでも使い分けていて、言葉の1つ1つが自然に響いてくるのを感じます。

詩人というのは、やはり言葉を使うプロフェッショナルなのかもしれません。

→著者の他の本:
  ・『夜のミッキー・マウス』 (2012/10/21の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:0.9cm)

拍手[0回]

539冊目!

ぼくは勉強ができない ぼくは勉強ができない
山田 詠美

(新潮文庫) 新潮社 1996-03-01

by G-Tools

昨年、表紙デザインが大きくリニューアル。初めて読んだのは中学生のときでしたが、タイトルの強烈さは当時も今も変わりません。このデザインだと、より視覚的に訴えてきますね(笑)

何百冊という本を読んで、もう1度著者の文章に触れた今回。テンポの良い文体と読みやすい描写で「こんなにおもしろかったっけ?」と自分でも首をひねりました。昔の私は「勉強のできるいい子ちゃん」になっていたのかもしれません。

現代の高校生と違って、スマホやケータイが日常生活に表れる前の学校生活が描かれています。でもぜんぜん古臭くないし、むしろ秀美くんが訴えようとしていることは今にも通じているのかもしれません。

作品が発表から20年たっているので・・・今、秀美くんは30代? どんな大人になっているんでしょうか。

→この本について触れている本:
  ・齋藤 孝 『だれでも書ける最高の読書感想文』 (2015/07/02の記事
  ・坪田 信貴 『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』 (2016/02/12の記事

(古本屋で購入・背表紙幅:1.0cm)

拍手[0回]

477冊目!
(2012・新潮文庫の100冊)
陽だまりの彼女 陽だまりの彼女
越谷 オサム

(新潮文庫) 新潮社 2011-05-28

by G-Tools
読み始めてびっくり。舞台は地元でした! 著者が千葉出身なのかと思ったら、東京都だそうで・・・。なぜここを選んだかは不明。

でも、田畑と住宅地が広がるのんびりとした街中の描写は「陽だまり」にまさにふさわしいかも。主人公が仕事場としている東京と、対比していて際立ちます。

最後数十ページの意外なラスト。直前までの「モヤモヤ」が一気に解決して、予想外の終幕へ読者を引っ張っていきます。この強烈な引力にハマる人が多いようで、映画ではどのように描かれているか楽しみです。

読み返すと、本文には巧妙に伏線が仕込まれているのにも気づきます。何度でも読んで泣いて、繰り返し楽しめる小説です。

(古本屋で購入・背表紙幅:1.6cm)

陽だまりの彼女 DVD スタンダード・エディション 陽だまりの彼女
[DVD] スタンダード・エディション

by G-Tools

拍手[0回]

474冊目!
(2012・新潮文庫の100冊/57冊目!)
ファントム・ペイン ファントム・ペイン
天命探偵真田省吾 3

神永 学

(新潮文庫) 新潮社 2012-06-27

by G-Tools
(英題:A Man of Destiny - Phantom Pain)

「ファントム」といえば「オペラ座の怪人」を思い出します。英和辞典によると、"Phantom"は「亡霊」の意味だそう。なるほど、失ったはずの腕や脚が痛むのを"phantom pain"と呼ぶのも納得。

今回は山縣(元刑事で真田の上司)と公香が主役といってもよいかも。2人がどのようにして出会い、上司と部下になったのか、詳しい経緯が明かされます。また、2人が互いに寄せている思いについても少し触れていて、ファンにはたまりません。

真田はまたバイクを1台壊します。・・・シリーズ通じて何台壊すことやら(笑)

→「天命探偵 真田省吾」シリーズ:
  ・1.『タイム・ラッシュ』 (2015/02/15の記事
  ・2.『スナイパーズ・アイ』 (2015/02/22の記事
  ・3.『ファントム・ペイン』
  ・4.『フラッシュ・ポイント』 (2015/05/22の記事

→著者の公式サイト:
  ・神永 学オフィシャルサイト http://www.kaminagamanabu.com/

(C市図書館で借りて・1.7cm)

拍手[0回]

212冊目!

朽ちていった命 朽ちていった命―被曝治療83日間の記録 (新潮文庫)
NHK「東海村臨界事故」取材班
新潮社 2006-09


by G-Tools
福島第一原発の事故からまもなく1年。今、注目を集めている本のうちの1冊です。

『原発のウソ』の小出裕章さんが著書の中で紹介したことで、東海村の臨界事故も振り返る動きが出ているのだと思います。

事故で被ばくした作業員の治療に、医療チームはどのようにあたったのか。被ばくして体に出る影響や症状もさることながら、治療する側の苦悩と無力感もなまなましくつづられていました。

まず、現代医学では放射線を浴びた患者への治療について前例がないこと。被ばくにより皮膚や臓器が再生能力を失っているため、切開などの手術ができないこと。血液中の血小板や白血球の数が減り、大量の輸血を続けなければならないこと。

いくつもの問題が数珠つながりで発生して、治療の現場が混乱続きだったことがうかがえます。

去年の原発事故の後、原子力と人間の関係について考え直し始めた人は少なくないと思います。いろいろな点を考えていかなければなりませんが、放射線は何が危険なのか、浴びるとどんな影響が出るのか、正しい知識を得ていくことを優先しなければならないのではないでしょうか。

→本書について触れている本:
  ・小出裕章 『原発のウソ』 (2012/02/04の記事

→原爆による被ばくの惨状について記された本:
  ・井伏鱒二 『黒い雨』 (2005/02/06の記事

→解説を書いた、柳田邦男の本:
  ・『元気が出る患者学』 (2012/04/01の記事

(C市図書館で借りて・背表紙幅:1.0cm)

拍手[0回]

Template by ららららいふ / Material by 素材くん「無料WEB素材屋」

忍者ブログ [PR]