流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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流れ星
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文学部在学中に223冊を読破。
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「○○冊目!」…在学中
「○○冊目!」…卒業後
もうすぐ通算650冊に到達予定。
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231冊目!
本屋に並び始めたころから、読みたくてたまらなかった本です。図書館で予約待ちして、やっと順番が回ってきました。
現代社会について考えるには、日本人はもっと近代をつくった西洋について知らなければならない。いや、西洋をつくったキリスト教について知らなければならない、というのがこの本の立場です。
「しばしば言われる『グローバリゼーション』も含めて、近代化というのは、見方によっては地球的・人類的な規模の西洋化みたいなところがあります。ですから、西洋世界というものがいかにつくられたかを知ることは、現代を知るうえでも最も重要なカギになる。その西洋世界の根幹にキリスト教があったのは明らかです」 (p. 242)
大澤さんが質問し、橋爪さんが答えるという対談形式で進むので、とても説明がわかりやすくなっています。宗教学のこむずかしい専門書を読むより、一般の人に手に取りやすいよう編集されていると思います。(目次を見るとわかりますが、テーマを細かく絞りながら対談を進めているので、回り道することもありません)
「偶像崇拝がいけないのは、偶像だからではない。偶像をつくったのが人間だからです。人間が自分自身をあがめているというところが、偶像崇拝の最もいけない点です」 (p. 88 赤字部分は、本文では傍点)
上に引用した部分もそうですが、信者や専門家でもうまく説明できない部分をざっくり解説してくれていて、痛快でした。一神教ゆえに生じる矛盾や、ユダヤ教・イスラム教とも違う特殊性がはっきりわかりました。
個人的には、最後に挙げられていたこれからの社会についての分析が面白かったです。大学のころに受講した<比較文明論>の内容を思い出しました。
(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.7cm)
ふしぎなキリスト教 橋爪 大三郎 大澤 真幸 講談社 2011-05-18 by G-Tools |
現代社会について考えるには、日本人はもっと近代をつくった西洋について知らなければならない。いや、西洋をつくったキリスト教について知らなければならない、というのがこの本の立場です。
「しばしば言われる『グローバリゼーション』も含めて、近代化というのは、見方によっては地球的・人類的な規模の西洋化みたいなところがあります。ですから、西洋世界というものがいかにつくられたかを知ることは、現代を知るうえでも最も重要なカギになる。その西洋世界の根幹にキリスト教があったのは明らかです」 (p. 242)
大澤さんが質問し、橋爪さんが答えるという対談形式で進むので、とても説明がわかりやすくなっています。宗教学のこむずかしい専門書を読むより、一般の人に手に取りやすいよう編集されていると思います。(目次を見るとわかりますが、テーマを細かく絞りながら対談を進めているので、回り道することもありません)
「偶像崇拝がいけないのは、偶像だからではない。偶像をつくったのが人間だからです。人間が自分自身をあがめているというところが、偶像崇拝の最もいけない点です」 (p. 88 赤字部分は、本文では傍点)
上に引用した部分もそうですが、信者や専門家でもうまく説明できない部分をざっくり解説してくれていて、痛快でした。一神教ゆえに生じる矛盾や、ユダヤ教・イスラム教とも違う特殊性がはっきりわかりました。
個人的には、最後に挙げられていたこれからの社会についての分析が面白かったです。大学のころに受講した<比較文明論>の内容を思い出しました。
(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.7cm)
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