あさのあつこ 『ラスト・イニング』

590冊目！

ラスト・イニング あさの あつこ （角川文庫）　角川書店 2009-01-24 by G-Tools

「バッテリー」シリーズの後日譚を集めた短編集。アニメ化された直後だったので、登場人物１人１人を鮮やかに思い描きながら読めました。

私が気になっていたのは、本編の最後に行われていた試合の結果です。巧をはじめとする新田東チームは勝ったのか、負けたのか。第6巻は試合の途中で終わってしまっているので、勝敗は読者の想像に任せた形でした。

とはいえ、続きを読みたい！というファンの声が大きかったのでしょうか。直接続きを小説にするのではなく、複数の人物があの試合をそれぞれ回想する形式で語られているのがまたニクい。「負けた」「勝った」という言葉をあまり使っていないところも、書き方がうまいなぁと思いました。

→「バッテリー」シリーズのほかの本：
　　・１　（2008/09/26の記事）
　　・２　（2008/09/28の記事）
　　・３　（2008/09/30の記事）
　　・４　（2008/10/04の記事）
　　・５　（2008/10/14の記事）
　　・６　（2008/10/17の記事）

→著者の他の本：
　　・『晩夏のプレイボール』　（2014/03/30の記事）

（古本屋で購入・背表紙幅：1.0cm）

2017/08/20 (Sun) 【角川文庫】 Comment(0)