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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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流れ星
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文学部在学中に223冊を読破。

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169冊目!

ディズニーの魔法 ディズニーの魔法
有馬 哲夫

(新潮新書) 新潮社 2003-11


by G-Tools
有馬さんの本は以前にも読んだことがあります。最近また新書が出ていたので、前に出ていた方の新書を図書館で借りてみました。

ディズニーのアニメ映画の中でも、「クラシックス」という部類に入る長編作品に注目し、原作の古典童話をどのように変えて映画作品にしたのか、作品別に解説しています。まずは原作の特徴を挙げ、続いてディズニー版でどうなったか紹介するスタイルで、とても読みやすいです。

大学時代、ほぼ同じ内容でレポートを書いてました。楽しかったなぁ。私は学部レベル程度でしたが、専門家の有馬さんは当時のアメリカの時代背景や興行収入といった面での考察もあり、おもしろく読めました。

ディズニーによる物語の改変を批判する声がある一方で、有馬さんが述べる指摘は重要だと思います。もともと童話や昔話は口伝されてきたもので、地域や時代によって変化してきたものだということです。

これから何世紀もたてば、物語はまたさらに変化を遂げ、ディズニー版のおとぎ話も歴史の一部とみなされる時代がくるかもしれません。「アメリカの民話」として作られた新しい童話が、それぞれの制作当時の時代感覚を反映しているという意味でも、価値があります。

少なくとも、原作を知っているとディズニーの魔法の秘密がいくつも明らかになる。これは間違いありません。

→本書に登場した本:
  ・p. 18 池内 紀 訳 『グリム童話』 (2012/11/02の記事

→著者・有馬哲夫の他の本:
  ・『ディズニーランド物語』 (2008/02/09の記事
  ・『ディズニーランドの秘密』 (2012/03/11の記事

→参考になるかも?
  ・野村ひろし 『もっと知りたいグリム童話』 (2005/09/14の記事
  ・リュティ 『ヨーロッパの昔話』 (2005/07/03の記事

(市立図書館で借りて・背表紙幅:1.1cm)

→本書で扱っている童話:
  ・第1章 『白雪姫』 (2012/03/13の記事)・・・グリム童話より
  ・第2章 『ピノッキオ』 (2005/01/30の記事
  ・第3章 『シンデレラ』 (2012/02/20の記事)・・・グリム童話より
  ・第4章 『眠れる森の美女』 (2012/03/13の記事)・・・グリム童話より
  ・第5章 『人魚姫』
  ・第6章 『美女と野獣』 (2008/02/02の記事

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