吉原珠央 『「また会いたい」と思われる人の38のルール』

188冊目！

「また会いたい」と思われる人の38のルール 吉原 珠央 幻冬舎 2009-10-07 by G-Tools

本屋で何度か立ち読みはしたのですが、思い切って入手しました。吉原さんが出した最初の著書です。

本が世に出た当初は、どうしてこの本が注目を浴びるのか、不思議に思っていました。みんな、周りの人に「また会いたい」と思ってもらいたい願望があるのだろうか？　仕事にしても、プライベートにしても、人とのつながりを求めているんだろうか？　と。

主にこの本での「また会いたい」は、仕事上の付き合いを念頭においているようです。吉原さんにとって、初対面の人と次も仕事をするかどうか、見極めるポイントは「信頼できる人か」ということ。人間はお互いに、外見・行動・考え方などから、（無意識であっても）今後も付き合いを続けるか見定めようとしています。

一転、現代の日本社会を見てみれば、雇用する側とされる側のミスマッチがあったり、結婚に至るカップルが減っていたり。こうした現象の根底には、私たちの間に「不信感」というキーワードがあるからではないでしょうか。

本当は、公私ともに人間同士つながっていたい。でも誰が信用に値するのかわからない。だからこそ、こうした本に思わず手が伸びてしまうのかもしれません。

→この本について触れている本：
　　・姫野 友美　『成功する人は缶コーヒーを飲まない』　（2013/07/14の記事）

→著者の他の本：
　　・『人とモノを自由に選べるようになる本』　（2011/08/13の記事）
　　・『「選ばれる女性」のシンプルな習慣40』　（2012/01/06の記事）

→著者のブログ：
　　・珠央流：美的コミュニケーション論 http://ameblo.jp/womancbbyoshihara/

（古本屋で購入・背表紙幅：1.6cm）

2011/12/24 (Sat) 興味本位