流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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文学部在学中に223冊を読破。
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「○○冊目!」…在学中
「○○冊目!」…卒業後
もうすぐ通算650冊に到達予定。
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105冊目!(「2004年新潮文庫の100冊」64冊目)
映画にもなったよね、この作品。「100冊」の中では小説扱いになってたけど、これはどちらかといえば「エッセイ・ノンフィクション」のパートに入るのではなかろうか。
不倫相手との男性の子供を宿した柳美里。彼女の元恋人でガンを発病した東由多加。死にゆく命と生まれてくる命の間で葛藤する著者の思いがつづられている。
柳さんの感情の起伏の激しさは、最初眉をひそめてしまった。でも後から反省した。私にもこういうところはある。人のこと言えないじゃないか。
でも1つだけ気になったのは、彼女が自分のことを「悲劇のヒロイン」のような書き方をしていること。本人は全くそのつもりがないかもしれない。でも「私はこんなに苦しんだのよ、誰かわかってよ!」と暗黙のメッセージがあるような気がする。実在の人物の名を(全員ではないが)挙げて出版し、公の場に出してしまうこと自体、違和感がある。
人の誕生と死の両方に同時に立ち向かう機会は確かに珍しいかもしれない。でも似たような経験をした人は世の中にまだ何人もいるんじゃないかな。ただ、柳さんは作家だったからそれを記録し、自分の思いを社会に打ち明けることができただけ。
この人の文章の書き方…好きとも嫌いとも言えない。何か強いものが伝わってくるのは確かだけど。
→「命 4部作」シリーズ:
・『命』
・『魂』 (2005/07/31の記事)
・『生』 (2005/08/21の記事)
・『声』 (2005/09/02の記事)
(C市図書館で借りて)
命 柳 美里 (新潮文庫) 新潮社 2003-12-20 by G-Tools |
不倫相手との男性の子供を宿した柳美里。彼女の元恋人でガンを発病した東由多加。死にゆく命と生まれてくる命の間で葛藤する著者の思いがつづられている。
柳さんの感情の起伏の激しさは、最初眉をひそめてしまった。でも後から反省した。私にもこういうところはある。人のこと言えないじゃないか。
でも1つだけ気になったのは、彼女が自分のことを「悲劇のヒロイン」のような書き方をしていること。本人は全くそのつもりがないかもしれない。でも「私はこんなに苦しんだのよ、誰かわかってよ!」と暗黙のメッセージがあるような気がする。実在の人物の名を(全員ではないが)挙げて出版し、公の場に出してしまうこと自体、違和感がある。
人の誕生と死の両方に同時に立ち向かう機会は確かに珍しいかもしれない。でも似たような経験をした人は世の中にまだ何人もいるんじゃないかな。ただ、柳さんは作家だったからそれを記録し、自分の思いを社会に打ち明けることができただけ。
この人の文章の書き方…好きとも嫌いとも言えない。何か強いものが伝わってくるのは確かだけど。
→「命 4部作」シリーズ:
・『命』
・『魂』 (2005/07/31の記事)
・『生』 (2005/08/21の記事)
・『声』 (2005/09/02の記事)
(C市図書館で借りて)
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