齋藤孝 『だれでも書ける最高の読書感想文』

488冊目！

だれでも書ける最高の読書感想文 齋藤 孝 （角川文庫） 角川書店 2014-09-25 by G-Tools

夏休みの宿題の定番、読書感想文。中高の6年間、毎年必死で書いていたのを思い出します。こんなわかりやすい本が当時あればよかったなぁ・・・。

目の前の宿題を片付けたい中高生はもちろん、社会人にも参考になる内容です。なぜ読書感想文が宿題として出されるのか、コンクールの選考委員はどこを見ているのか。はっきりと国語の先生から教わる機会ってありませんよね。

実際に賞をとった感想文の抜粋が掲載されているのもうれしい。単にマスをうめて原稿用紙の枚数を稼ぐのではなく、自分が気になった場面や文章・考えたことを言葉に直していくプロセスが丁寧に解説されています。

最終章では、おすすめの本を紹介していて本選びのアドバイスまでしてくれてます。（ただし、角川文庫の作品が多くて偏り気味？）　 今さらながら齋藤先生はたくさんの本を読んでいるんだなぁと実感。

→著者の他の本：
　　・『15分あれば喫茶店に入りなさい』　（2013/04/14の記事）

（書店で購入・背表紙幅：0.9cm）

＜本文中に登場した本＞

・p. 37　芥川 龍之介　「羅生門」　新潮文庫版　（2005/01/06の記事）

・p. 38　あさの あつこ　『バッテリー』　（2008/09/26の記事）

・p. 90　三島 由紀夫　『金閣寺』　（2005/02/12の記事）・（2019/06/02の記事）

・p. 101　西原 理恵子　『この世でいちばん大事な「カネ」の話』　（2013/08/15の記事）

・p. 112　ケイ　『白い犬とワルツを』　（2005/07/12の記事）

・p. 171　井伏 鱒二　『黒い雨』　（2005/02/26の記事）

・p. 182　フランクル　『夜と霧』　（2015/07/02の記事）

（以下、随時更新予定）

2015/07/02 (Thu) 【角川文庫】