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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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 プロフィール 
HN:
流れ星
性別:
女性
職業:
アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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56冊目!(「2004年新潮文庫の100冊」31冊目)

金閣寺 金閣寺
三島 由紀夫

(新潮文庫) 新潮社 1960-09


by G-Tools
本当に名文。たかが金閣寺、されど金閣寺。修学旅行で金閣を見たときはああきれいだなで終わったけど、ここまで金閣にまつわる思いが書けるなんて(ちなみに300ページ以上)奥が深い。

美しいものとそうでないものの対立。そしてその相対する二者をつなぐもの。これが全編に通じるテーマ。なんだか恋愛小説っぽいところもあるけど、実際は恋愛以上の内容を扱っている。こんなこと、日常生活で考えたことはないなと違和感を持つ哲学的な内容も。でもなぜかうんうんとうなずきながら読んでいた。

 「(前略) いいかね、他のものは何一つ世界を変えないのだ。認識だけが、世界を不変のまま、そのままの状態で、変貌させるんだ。認識の目から見れば、世界は永久に不変であり、そうして永久に変貌するんだ。」

これは三島由紀夫の持論だったのかどうかわからない。でも冷静にこの世界を見てみれば確かにそんな面もある。世界を変えるっていうのは、案外簡単なことなのかもしれない。ただ、その方法に関しては色々論議もあるだろうけど。

→2回目に読んだ感想:
  (2019/06/02の記事

→著者の他の本:
  ・『仮面の告白』 (2008/08/20の記事
  ・『三島由紀夫レター教室』 (2011/10/17の記事

→この本について触れている本:
  ・齋藤 孝 『だれでも書ける最高の読書感想文』 (2015/07/02の記事

(C市図書館で借りて)

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