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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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 プロフィール 
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流れ星
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女性
職業:
アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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もうすぐ通算650冊に到達予定。
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103冊目!(「2004年新潮文庫の100冊」63冊目)

ふたり ふたり
赤川 次郎

(新潮文庫) 新潮社 1991-11


by G-Tools
お姉さんがほしいな、と思える作品。私は3人姉弟の1番上なので、余計に兄や姉の存在をうらやましく思うのかも。

しっかり者の高2の姉千津子と、どこか頼りない中2の妹・実加。ある朝、千津子は登校中に事故にまきこまれ、突然の死を迎える。家族をまとめあげてきた彼女がいなくなったことで、残された家族は1度は深い悲しみにくれるものの、それぞれが家族の一員として成長していく。

実加には死んだはずの姉の声が聞こえるようになった。姿は見えなくても、すぐそばで姉がささやき、助言を与えてくれる。実加は周囲が驚くほど明るくなり、かつての千津子のように活発な女の子になった。ところが、再び家族の絆が崩れる機会が近づいている…

姉妹間の絆、そして家族内の絆、友人同士の絆がテーマではないか。助言者として登場する千津子は、文字通り「助言」のみの役割をもっている。姿形がなくなっているので、行動するのはあくまでも本人である実加。時々それでケンカをする場面が出てくるため、単なるミステリーに終わらずあたたかな雰囲気が残る。

あと、赤川さんは十代の女の子の気持ちをよくわかってるなぁ。実加と同じように中高一貫の女子校に通ってた頃を思い出す。雰囲気をよくとらえられていると思う。

実加が次第にたくましくなり、両親との絆を取り戻していく過程が見もの。少々、千津子の言動が大人びすぎているのが気になるかな。

→著者・赤川 次郎のほかの本:
  ・『校庭に、虹は落ちる』 (2006/06/24の記事
  ・『無言歌』 (2012/08/26の記事
  ・『午前0時の忘れもの』 (2016/04/05の記事

→「三毛猫ホームズ」シリーズ:
  ・『三毛猫ホームズの推理』 (2012/05/07の記事
  ・『三毛猫ホームズの追跡』 (2012/08/13の記事

(C市図書館で借りて)

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