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グリム童話(上・下) ヤーコプ グリム Jacob Grimm ウィルヘルム グリム Wilherm Grimm 訳:池内 紀(おさむ) (ちくま文庫) 筑摩書房 1989-12 by G-Tools |
完訳版を読んだ後だと、少し物足りない感じも残ります。収録されている話の数が少ないし、意訳されている部分も多い印象。でも、親しみやすく自然な言葉を選んでいるので、内容を知る分にはこれでいいのかもしれません。
(個人的には、原文のドイツ語が気になるので野村版の方が好きです)
童話が紙に記録される以前、つまり口述で伝えられていた頃は、言葉のリズムや韻も魅力の一つだったと思います。日本の「ももたろう」でも、「どんぶらこ、どんぶらこと桃がながれてきました・・・」は自然に思い出せるフレーズです。聞いていて気持ちがよく、楽しい言葉は、物語の展開とは別の面で、娯楽の要素の一つであったかもしれません。
そう考えると、この池内版の訳もアリなのかな、という気がしてきます。
→本書について触れていた本:
・有馬 哲夫 『ディズニーの魔法』 (2011/10/15の記事)
(C市図書館で借りて・背表紙幅:上下巻合わせて2.9cm)
<掲載作品一覧>
〈上巻〉
・蛙の王様
・ラプンツェル
・漁師と女房
・ホレばあさん
・しらみとノミ
・奥さまぎつねのお嫁入り
・おいぼれズルタン |
〈下巻〉
・いばら姫
・恋人ローラント
・千びき皮
・知恵のあるグレーテル
・黄金の山の王
・いばらの中のユダヤ人
・はきつぶしのダンス靴 |