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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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 プロフィール 
HN:
流れ星
性別:
女性
職業:
アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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495冊目!

上司は思いつきでものを言う 上司は思いつきでものを言う
橋本 治

(集英社新書) 集英社 2004-04

by G-Tools
新書の中には、タイトルが1人歩きして流行語のようになっているものがあります。(『人は見た目が9割』とか『国家の品格』とか) ところが本を最後までよく読んでみると、著者の主張や論じた内容とズレていることも多い印象があります。

今回の本もそうかな、と気にしながら目を通しました。橋本さんの本は2冊目、独特の(?)文体に覚悟はしていましたが、日本史をさかのぼって儒教の話題が出てきたあたりでギブアップした読者もいたのでは(^-^;

中国では儒教がブームになっているそうです。「本場なのに今更?」と思っていたら、中国の現在の政治なんかも関係して、思想がきちんと受け継がれてこなかったようです。むしろ、古代に「外国の思想」として取り入れた日本にはしっかりと根付いているらしい・・・。

「道徳」という言葉に表れているのがよい例。「親孝行しなさい」「目上の人を敬いなさい」など、日本人が当たり前に考えることは儒教の教えからきています。私は確か高校の倫理の授業で詳しく教わったけど、今の高校生は倫理って習っているのかなぁ?

当たり前に思えてしまうほど、意識しなくても孔子の教えを実践し続けてきた日本人。その弊害が官僚の体質や会社組織に現われている、というのが著者の主張。なるほど、気が遠くなりそうだけど一理あるかも。

ビジネス書というよりは、日本人の考え方や思想文化の一端を論じた本として捉えたほうが良さそうです。タイトルにだまされないように。

→この本について触れている本:
  ・坂東 真理子 『幸せの作法』 (2010/01/28の記事
  ・勝間 和代 『断る力』 (2009/05/13の記事

→著者の他の本:
  ・『あなたの苦手な彼女について』 (2011/09/02の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.2cm)

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