流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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文学部在学中に223冊を読破。
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「○○冊目!」…在学中
「○○冊目!」…卒業後
もうすぐ通算650冊に到達予定。
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556冊目!
上下巻だった文庫版を、さらに合本した新装版。一気に読みたい人間にはこちらの方がありがたいです。
海堂作品ではこれまでにも「極北市」(架空の都市の名前。北海道内という設定)が何度も出てきていますが、物語の舞台が置かれるのは初めて。現地に派遣されてきた主人公・今中と共に、読者はこの地の現実を目の当たりにすることになります。
架空のはずなのに、妙に現実めいている地方都市。医療だけではなく、公共事業そのものが破綻している地方自治体の姿をみていると、とても他人事とは思えません。筆者は過去にも行政に対する批判をたっぷり盛り込んだ作品を発表していますが、今回は地方行政に対する切れ味が特に鋭くなっています。
単に役人を非難するだけでなく、筆者のメッセージは住民一人1人にも向けられているように思います。メディアの情報を鵜呑みにするのではなく、医療サービスを受ける側も現代の地域医療が抱える問題について学んでいかなければならない。続編『極北ラプソディ』にもつながる重要なテーマのように思います。
(古本屋で購入・背表紙幅:1.8cm)
極北クレイマー 新装版 海堂 尊 (朝日文庫) 朝日新聞出版 2013-10-08 by G-Tools |
海堂作品ではこれまでにも「極北市」(架空の都市の名前。北海道内という設定)が何度も出てきていますが、物語の舞台が置かれるのは初めて。現地に派遣されてきた主人公・今中と共に、読者はこの地の現実を目の当たりにすることになります。
架空のはずなのに、妙に現実めいている地方都市。医療だけではなく、公共事業そのものが破綻している地方自治体の姿をみていると、とても他人事とは思えません。筆者は過去にも行政に対する批判をたっぷり盛り込んだ作品を発表していますが、今回は地方行政に対する切れ味が特に鋭くなっています。
単に役人を非難するだけでなく、筆者のメッセージは住民一人1人にも向けられているように思います。メディアの情報を鵜呑みにするのではなく、医療サービスを受ける側も現代の地域医療が抱える問題について学んでいかなければならない。続編『極北ラプソディ』にもつながる重要なテーマのように思います。
(古本屋で購入・背表紙幅:1.8cm)
→著者の他の本:
・『チーム・バチスタの栄光』 (2012/12/20の記事)
・『ナイチンゲールの沈黙』 (2013/01/28の記事)
・『螺鈿迷宮』 (2013/02/09の記事)
・『ジェネラル・ルージュの凱旋』 (2013/05/06の記事)
・『ブラックペアン1988』 (2013/09/04の記事)
・『夢見る黄金地球儀』 (2013/09/28の記事)
・『医学のたまご』 (2013/11/29の記事)
・『ジーン・ワルツ』 (2014/04/16の記事)
・『ひかりの剣』 (2014/07/18の記事)
・『死因不明社会』 (2014/10/14の記事)
・『イノセント・ゲリラの祝祭』 (2015/09/01の記事)
・『マドンナ・ヴェルデ』 (2016/10/05の記事)
・『ジェネラル・ルージュの伝説』 (2017/01/03の記事)
・『トリセツ・カラダ』 (2018/08/08の記事)
・『外科医 須磨久善』 (2020/07/07の記事)
・『アリアドネの弾丸』 (2023/04/09の記事)
→著者の公式サイト:
・海堂尊公式ホームページ http://author.tkj.jp/kaidou/
・『チーム・バチスタの栄光』 (2012/12/20の記事)
・『ナイチンゲールの沈黙』 (2013/01/28の記事)
・『螺鈿迷宮』 (2013/02/09の記事)
・『ジェネラル・ルージュの凱旋』 (2013/05/06の記事)
・『ブラックペアン1988』 (2013/09/04の記事)
・『夢見る黄金地球儀』 (2013/09/28の記事)
・『医学のたまご』 (2013/11/29の記事)
・『ジーン・ワルツ』 (2014/04/16の記事)
・『ひかりの剣』 (2014/07/18の記事)
・『死因不明社会』 (2014/10/14の記事)
・『イノセント・ゲリラの祝祭』 (2015/09/01の記事)
・『マドンナ・ヴェルデ』 (2016/10/05の記事)
・『ジェネラル・ルージュの伝説』 (2017/01/03の記事)
・『トリセツ・カラダ』 (2018/08/08の記事)
・『外科医 須磨久善』 (2020/07/07の記事)
・『アリアドネの弾丸』 (2023/04/09の記事)
→著者の公式サイト:
・海堂尊公式ホームページ http://author.tkj.jp/kaidou/
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