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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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 プロフィール 
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流れ星
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女性
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アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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174冊目!(「2004年新潮文庫の100冊」94冊目)

六番目の小夜子 六番目の小夜子
恩田 陸

(新潮文庫) 新潮社 2001-01


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「みんなが何かを待っているようだった。みんなが何かを隠しているようだった。しかし、それが何なのかは誰も分からなかった。」

ドラマ見てませんでした・・・見ておけばよかった!!(心底後悔) 文化祭で劇が上演されるシーンとか、火事のシーンとか。文章からにじみ出る言葉がすんなり響いてくるから、独特の「不気味さ」や「さわやかさ」が伝わってきて、自然に引き込まれていたように思う。

ネタバレになるから詳しく書くのはやめておくけど、解説を読んでからもう1度読み返すと、もっと恩田さんの意図や他作品を味わうのに役立つだろうな。

→著者の他の本:
  ・『ドミノ』 (2013/11/17の記事
  ・『夜のピクニック』 (2015/11/07の記事
  ・「ジョン・ファウルズを探して」 "Story Seller annex"に収録 (2016/10/31の記事

(C市図書館で借りて)

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171冊目!(「2004年新潮文庫の100冊」93冊目)

ボクの音楽武者修行 ボクの音楽武者修行
小澤 征爾

(新潮文庫) 新潮社 2000


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小澤さん独特のユーモアが、読んでて面白い。世界的な指揮者として認められるには努力もあったろうに、それをひけらかす態度は全くなく、「頑張ったら、すごいことになっちゃった」と軽快な書き方。小澤さんの指揮する音楽を聴いたことは残念ながらまだないのだけど、機会があれば是非聴いてみたいと思う。

→著者に認められた、次世代の指揮者:
  ・佐渡 裕 『僕はいかにして指揮者になったのか』 (2013/04/06の記事

(C市図書館で借りて)

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170冊目!(「2004年新潮文庫の100冊」92冊目)

火車 火車
宮部 みゆき

(新潮文庫) 新潮社 1998-01


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乃南さんの『涙』同様、こちらも婚約者と刑事がらみの物語。でも扱うテーマは全然違う。

結婚を前に突然失踪した女性を追ううち、彼女の過去ともう1人の女性の過去が明らかにされていく。クレジットカードから始まる悪夢や凄惨な現実が描かれていて、そこから生じる悲劇を前に言葉を失った。

→著者の他の本:
  ・『魔術はささやく』 (2005/06/24の記事
  ・『初ものがたり』 (2008/01/27の記事
  ・『理由』 (2005/09/20の記事
  ・『ブレイブ・ストーリー』 (2009/07/08の記事
  ・『龍は眠る』 (2015/08/14の記事

(C市図書館で借りて)

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169冊目!(「2004年新潮文庫の100冊」91冊目)

涙(上) 涙(下)
乃南 アサ

(新潮文庫) 新潮社 2003-01


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乃南さんの作品を読むのは、『凍える牙』と『6月19日の花嫁』に続いて3作目。『6月19日の花嫁』は主人公が婚約者と出会う場面がロマンチックですごく感動した覚えが。この作品でも、突然姿を消した婚約者への思いがつづられる場面がしばしば出てきて、いわゆる「純愛」ものの小説ということもできるかもしれない。

読み始めたら止まらなくなって、一気に上下巻を読みきってしまった。本編の場面設定が東京オリンピック前後なので、当時を知らない私にとってはタイムスリップしたような感じだった。世間を騒がせたニュースや流行が頻繁に出てくるし、風俗に関する記述もある。主人公が婚約者を探して旅した先々で、地域独特の文化や方言が織り交ぜて書かれているから、本当に自分がそこを訪れているような気にもなる。

主人公・萄子の婚約者、勝は思いがけない形で発見されることになった。刑事として自分の仕事に誇りを持っていたはずの彼が、どうして婚約者のもとから突然消えてしまったのか、私も読みながら色々推理してみたけれど、種明かしを読んで思わずうーんとうなってしまった。

勝との幸せな将来を心から望んでいた萄子、勝に想いを寄せていたのぶ子、娘を殺された恨みを抱える韮山、そして覚せい剤に手を出す少年達の思惑。登場人物それぞれの思いがからみあって生まれた悲劇が、台風直撃の中で語られる設定が面白い。

(C市図書館で借りて)

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167冊目!(「2004年新潮文庫の100冊」90冊目)

無人島に生きる十六人 無人島に生きる十六人
須川 邦彦

(新潮文庫) 新潮社 2003-06


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ノンフィクション・・・てことは実話!? なんだかロビンソン・クルーソーとかスイスファミリーみたい。時代が明治期ということもあってか、言葉遣いが現代とどことなく違っていて、古きよき日本を感じさせる。

「お国のため」に、海洋調査へ出かけた十六人の船乗り達。ところが嵐に巻き込まれ、太平洋の真ん中の無人島へ漂着。船も航海用具も失った彼らにできるのは、とにかくこの島で生きること。わずかばかり残った食料と帆布、そして島と海から調達できるものを使って、海の男達の陸上でのサバイバルが始まった。

満足に真水も手に入らないような過酷な環境なのに、文章を読んでいるだけだとそんなに切羽つまった感じがしない。挿絵がとてもかわいいせいもあるかも(笑) あとは、現代のようにあまり外来語を含まなくて、自然で優しい日本語がそんな雰囲気を作り上げていることもあるかもしれない。

もう1つ、十六人が力を合わせて必死で生き延びようとしている様子も読みどころだと思う。全員が再び日本の土を踏むために、話し合ったり力を出し合ったりしている。船長や運転士など上の立場につく人たちは的確な指示を出していくし、若者たちは素直に聞きしたがっていて、見事なチームワークとしか言いようがない。

現代の日本人が忘れているもの。たとえば、生きていくために必要なものに不自由をほとんど感じずにすむこと。仲間と強い信頼の絆で結ばれていること。他にも色々なことを思い出させてくれる1冊だと思う。

(C市図書館で借りて)

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164冊目!(「2004年新潮文庫の100冊」89冊目)

フランダースの犬 フランダースの犬

ウィーダ
訳:村岡 花子

(新潮文庫) 新潮社 1954-04


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同時収録されている「ニュールンベルクのストーブ」と並べて、なんだか「赤毛のアン」や「小公子」、「ハイジ」と作風が似てる気がする。みんな名作アニメになってるしな、そういえば。

どんなに貧しくて生活が苦しくても、苦楽を共にする仲間への愛情、そして美への憧れを捨てずひたむきに生きる姿。どこか美化されていると感じるのは、私の心が濁っているせい??

作者はイギリスの作家なのに、2つの作品はヨーロッパの大陸国が舞台になっているのも面白い。

→本書について触れている本:
  ・長山靖生 『謎解き 少年少女世界の名作』 (2012/05/13の記事

(本屋で立ち読み)

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