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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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流れ星
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読書
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文学部在学中に223冊を読破。

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126冊目! (「2004年新潮文庫の100冊」74冊目)

かもめのジョナサン かもめのジョナサン

リチャード・バック Richard Bach
訳:五木 寛之

(新潮文庫) 新潮社 1977-05


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(原題:Jonathan Libingston Seagull)

「きみの目が教えてくれることを信じてはいかんぞ。目に見えるものには、みんな限りがある。きみの心の目で見るのだ。すでに自分が知っているものを探すのだ。そうすればいかに飛ぶかが発見できるだろう」

群れから離れて、飛ぶことの本質を探りにでかけるジョナサン。自分の翼はただえさをとるためだけのものじゃない、と信じて。カモメでありながら様々な飛び方を習得した彼は、同じように飛ぶことを極めようと尽くすカモメたちに〈偉大なカモメ〉と呼ばれるようになる。

登場するのはカモメだけ。でもそのまま人間に置きかえることだってできる。群れの1羽として平凡に生きるか、それとも力を尽くして極限を求めるか? この問いは私たちにもあてはまる。あなたなら、どちらを選ぶ?

群れの仲間に追放され、彼らを毛嫌いしていたジョナサンが、愛するために故郷へと戻っていくまでが1つの見所。そして最終的にジョナサンがたどり着く場所も、寓話的ではあるけれども1つのメッセージを投げかけているように思う。

→本書について触れている本:
  ・本田健 『10代にしておきたい17のこと』 (2012/05/09の記事
  ・加藤 哲太郎 『私は貝になりたい』 (2012/10/07の記事

(C市立図書館で借りて)

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122冊目! (「2004年新潮文庫の100冊」72冊目)

異邦人 異邦人
カミュ Albert Camus
訳:窪田 啓作

新潮社 1954-09


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母親の葬式の翌日、何事もなかったかのように女性と遊び、友人の女性関係にこじつけて殺人を犯し、罪の意識を感じることなく死刑判決を受け止める主人公。

あらすじだけ読むと、何この人?と眉をひそめたくもなるけれど、実際に本文を読んでみると主人公の視点で見た他人の様子がリアルで、彼の言い分にもそれなりの説得力がある。

理屈って何? 理不尽って何?自分の意に沿わないことを、周囲の人間はなぜ押し付けてくるんだ?そんな問いが何回か登場して、気づけば考えこんでしまっている自分がいた。

この題名は国籍が違うという意味ではなくて、考え方が違う人、自分とは立場が違う人という意味にとれる。ここでは主人公と他の人間たちが、互いに異なる基盤の考え方を持っているという点で使っているのかな。

世を騒がせた「極悪犯罪人」のレッテルを貼られている人たちも、同じようなことを考えているんだろうか。

(C市図書館で借りて)

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116冊目! (「2004年新潮文庫の100冊」71冊目)

小さいときから考えてきたこと 小さいときから考えてきたこと
黒柳 徹子

(新潮文庫) 新潮社 2004-06


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小5・小6と担任をしていた先生が、よく黒柳さんの『窓際のトットちゃん』から引用して話をしてくれたっけ。ずっと忘れてたけど、あの頃から「ユニセフ親善大使」という言葉や、「ユニセフ」の活動に自然に親しんでいたんだなぁ。

黒柳さんは、子供の心を失うことなく大人になれた数少ない1人だと思う。子供達がどんなことを考えているのかわかっているからこそ、世界の特に貧しい国の子供達に会いに行く活動ができるのだろう。

自分は今、子供の心と大人の心をそれぞれどのくらいずつ持ち合わせているのかな。どちらか一方に偏った心は持ちたくない。それじゃあまりにも味気ないから。子供でいることの良さは、どんなに年をとっても大切にしていたい。

(C市図書館で借りて)

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115冊目! (「2004年新潮文庫の100冊」70冊目)

さくらえび さくらえび
さくら ももこ

(新潮文庫) 新潮社 2004-06


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さくらももこさんが育った静岡県清水市(現・静岡市清水区)は、私の地元。ところどころで出てくる清水の様子を読むと、色々思い出すことも多い。

さくらさんのエッセイは、もう「ちびまるこちゃん」をそのまま活字化したよう。アニメを見たことしかないけど、独特のギャグや登場人物の面白さは同じ。エッセイを読んだことがない人、エッセイ初心者でもきっとあっという間に読めるはず。

→著者の他の本:
  ・『そういうふうにできている』 (2005/09/04の記事

(C市図書館で借りて)

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112冊目!(「2004年新潮文庫の100冊」68冊目)

ため息の時間 ため息の時間
唯川 恵

(新潮文庫) 新潮社 2004-06


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男の視点から見た短編ばかりの恋愛小説集。このご時勢、リストラされて妻に離婚を提案され…なんて話は、どきりとする読者が多いのでは。

男性がみんな恋愛に対してこんな考え方をするとは限らないだろうけど、女性とは違う視点を持つのかな、と思った。だからこそ互いの意思疎通がうまくいかなくて、苦労するんだよね。むしろそういうふうになってるのかもしれない。

唯川さんの他の作品とは趣が違う。

→著者のほかの本:
  ・『恋人たちの誤算』 (2005/05/13の記事
  ・『「さよなら」が知ってるたくさんのこと』 (2005/10/18の記事
  ・『肩ごしの恋人』 (2009/11/10の記事
  ・『恋せども、愛せども』 (2013/03/13

(市立図書館で借りて)

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109冊目!(「2004年新潮文庫の100冊」66冊目)

ナイフナイフ

重松 清

(新潮文庫) 新潮社 2000-06


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自分自身の中高時代を思い出す。それも苦いところばかり。対人関係に悩んで、自分で自分を苦しめた頃。精神的に孤独だった頃。あの時期を通り過ぎたからこそ今の自分があるわけだけど、希望を持ち続けて耐えるのはつらすぎる。誰であっても。

いじめや親子関係がテーマの短編が計5作。主人公は、いじめられる当事者であったり、いじめる当事者であったり、それを見つめる親や教師たちであったり。様々な方面からいじめを考えられる。

私は結局「いじめ」られたわけではなかったようだけど、小6の頃クラスで何度もいじめが起こって、そのたびに学級会をひらいてみんなで話し合ったっけ。当時はひどいクラスだなと思ったものだったのに、今思えばあれほど意思疎通をはかろうと努力できたことが不思議で仕方ない。

先日、自分自身の体験について考える機会があった。どうして私が目をつけられ、標的になったのか。手を出そうとした人たちは何を考え、何を望んでいたのか。そこには明らかに「被害者」である私とのギャップがあって、結果として悪い方へ進んでしまったような印象がある。どうしてこうなってしまったんだろう。私達はどうすればよかったんだろう。今も答えはわからないままだ。

→著者の他の本:
  ・『エイジ』 (2005/07/19の記事
  ・『きみの友だち』 (2015/08/23の記事
  ・『せんせい。』 (2015/10/04の記事
  ・『疾走』 (2017/10/27の記事
  ・『きよしこ』 (2019/03/03の記事
  ・『ロング・ロング・アゴー』 (2019/03/27の記事

(C市図書館で借りて)

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