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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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流れ星
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女性
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アルバイト
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読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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「○○冊目!」…在学中
「○○冊目!」…卒業後
もうすぐ通算650冊に到達予定。
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524冊目!
(2011・新潮文庫の100冊/あと6冊!)
孤高の人 上 孤高の人 下 孤高の人〈上〉

孤高の人〈下〉

新田 次郎

(新潮文庫) 新潮社 1973-03-01

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久しぶりの上下巻長編。山岳小説を読むのは初めてで、内容を理解できるか始めは不安でした。

主人公は今で言う普通のサラリーマン。休日を利用して登山を次々と進めるところは、「社会人マラソンランナー」と通じるところがあります。そういえば、山岳部の友人も石をつめたリュックを背負って校舎の階段を上り下りしていたなぁ。

現代の登山用具と違う物もたくさん出てきますが、彼は1人で色々な山にチャレンジしながら装備品を工夫していきます。信じられるのは自分だけ。他人はいつ自分を裏切ったり、利用したりするかわからない。この姿勢は、常にネットを通じて他人とつながりたがる現代人とは対極にあるように見えます。

(F市図書館で借りて・背表紙幅:上下巻合わせて3.6cm)

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514冊目!
(2011・新潮文庫の100冊/あと7冊!)
夜のピクニック 夜のピクニック
恩田 陸

(新潮文庫) 新潮社 2006-09-07

第2回本屋大賞受賞

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新潮文庫の100冊で定番になった作品。タイトルは知っていましたが、読むのは初めてです。

一風変わった学校行事、「歩行祭」。きちんと実行委員会が組織されていたり、休憩や仮眠などタイムテーブルが決まっていたりで、リアル感満載です。

一晩かけてただ歩く、走る。それ以外は友だちとの会話でつむぐ物語。これ、どんな結末が待ってるの? ドキドキわくわくの興奮とまではいきませんが、静かに語られる貴子の思いにいつの間にか引き込まれていたから不思議でした。

→本文中に登場した本:
  ・p. 187 ルイス 「ナルニア国物語」シリーズ (2006/04/02の記事
  ・p. 274 川端 康成 『雪国』 (2011/11/09の記事

→著者の他の作品:
  ・『六番目の小夜子』 (2006/04/05の記事
  ・『ドミノ』 (2013/11/17の記事
  ・「ジョン・ファウルズを探して」 "Story Seller annex"に収録 (2016/10/31の記事

→映画版のWebサイト:
  ・夜のピクニック http://www.yorupic.com/

(コンビニで購入・背表紙幅:1.6cm)

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510冊目!
(2011・新潮文庫の100冊/あと8冊!)
4TEEN【フォーティーン】 4TEEN 【フォーティーン】
石田 衣良

(新潮文庫) 新潮社 2005-11-26

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直木賞受賞
4人の男子中学生が主人公。東京の月島を舞台に、高層マンションに囲まれながら自転車を走りまわします。

都会と下町、大人と子ども・・・2つの世界を自由に移動しながら、少しずつ成長していく姿が生き生きと伝わってきます。クラスに彼ら4人がいたら、ちょっとうるさそうだけど毎日楽しいかも。

→2年後を描いた続編:
  ・『6TEEN【シックスティーン】』 (2016/09/02の記事

→著者の他の作品:
  ・『娼年』 (2010/01/05の記事
  ・『逝年』 (2010/03/25の記事
  ・『美丘』 (2010/09/24の記事
  ・『スローグッドバイ』 (2016/03/14の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.3cm)

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507冊目!
(2011・新潮文庫の100冊/あと9冊!)
せんせい。 せんせい。

重松 清

(新潮文庫) 新潮社 2011-06-26

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教育関係の仕事のためか、「学校」「生徒」「教師」がキーワードの作品に興味が増してきました。私は教職資格を持っていませんが、現代の子どもたちとの接し方・ものの教え方に悩むのは学校の先生ときっと同じ。他人事とは思えません。

6つの短編を集めた形の本書では、年齢も時代も様々な「生徒と教師」の姿が描かれています。卒業した後も、忘れられない生徒のこと。教え子も、教師も人間で、それぞれの人生をずっと生きている・・・当たり前のはずなのに、学校生活の中では意識する機会がないなぁ。

そういえば、「同窓会」って行ったことがないかも。。。

今の自分を、同窓生や恩師に見られるのが怖くて、「出席」の返事を出したことがありません。みんなのあまりの変わりように、こちらがショックを受けて精神的ダメージを負うかもしれない。その不安も大きいです。

今の私を見て、かつてお世話になった先生たちは何を言うだろう?

→本文中に登場した本:
  ・p. 143 ルナール 『にんじん』 (2015/11/05の記事

→著者の他の本:
  ・『ナイフ』 (2006/04/16の記事
  ・『エイジ』 (2005/07/19の記事
  ・『きみの友だち』 (2015/08/23の記事
  ・『疾走』 (2017/10/27の記事
  ・『きよしこ』 (2019/03/03の記事
  ・『ロング・ロング・アゴー』 (2019/03/27の記事

(古本屋で購入・背表紙幅:1.0cm)

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505冊目!
(2011・新潮文庫の100冊/99冊目)
片眼の猿 片眼の猿
One-eyed monkeys

道尾 秀介

(新潮文庫) 新潮社 2009-06-27

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あらすじだけ読んでもピンとこなかった・・・第一印象はそのくらい地味な本でした。(道尾さんごめんなさい) でも読み進めるにつれてある不思議な感覚がひっかかり、クライマックスで一気に真実が明かされたときには「そう来たかー! やられた!!」と叫びそうになりました。

「こいつは人を殺して平然としていた。身近な誰かが死んでしまったときの、人の気持ちも知らずに」(p. 302)

この1年で何冊か、探偵を主役とした作品を読んできましたが、その中ではこの作品の主人公が1番人間くさくて好きです。探偵が必ず殺人事件を追いかけるとは限らないものの、彼は親しい人がある日突然いなくなってしまう悲しさを知っているからです。

そして、彼がなぜ探偵という職業を選んで生きているのか、その理由もなんだかせつない。もしかしたら、この主人公はあなたかもしれない。あなたも社会から追い込まれて、こうした生き方を迫られるかもしれない。

そう考えていると、とても他人事とは思えないお話になってくるのです。

→著者の他の作品:
  ・「光の箱」 "Story Seller" 収録 (2013/11/19の記事
  ・「暗がりの子供」 "Story Seller annex"収録 (2016/10/31の記事
  ・『向日葵の咲かない夏』 (2022/05/24の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.4cm)

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500冊目!
(2011・新潮文庫の100冊/98冊目)
旅のラゴス 旅のラゴス
筒井 康隆

(新潮文庫) 新潮社 1994-03-01

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口コミでじわじわ人気が広がっているらしく、書店での購入を決意しました。

旅先での集団テレポートから始まり、架空の世界を巡り歩く物語。なぜ旅をしているのか、目的地はどこなのかは、読み進めないと明らかにされません。不思議な世界観に慣れるまで、フィクションが苦手な人には疑問がたくさん出てきそう。

ジャンルとしてはSFに入るようですが、個人的にはコエーリョの『アルケミスト』に似て、寓話的な側面も感じます。1人の男の一生が数十年で終わってしまうのに対し、文明の誕生から衰退までは数世紀以上。250ページの文庫に、悠久の時間をつめこんだ濃い内容です。

そういえば、以前読んだ『時をかける少女』も時間をテーマにしていたっけ。

→著者の他の本:
  ・『時をかける少女』 (2010/01/07の記事

(書店で購入・背表紙幅:1.0cm)

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