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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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 プロフィール 
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流れ星
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女性
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アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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「○○冊目!」…在学中
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もうすぐ通算650冊に到達予定。
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457冊目!
(2011・新潮文庫の100冊/85冊目!)
エンキョリレンアイ エンキョリレンアイ
小手鞠 るい

(新潮文庫) 新潮社 2010-02-26

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本作から始まる「恋愛三部作」。まとめて読もうと思い、3冊買ってきました。

1作目は、出会って2日目から始まる東京~NY間の遠距離恋愛がテーマ。なぜタイトルがカタカナ表記なのかは、本文を読んでのお楽しみです。

国際電話にEメール、エアメール。現代は外国にいる相手と連絡を取り合う手段が増えてきました。でも会いたいときにすぐ会えない、お互いのぬくもりを感じられない状況は同じ。

国内でも遠距離恋愛中のカップルはたくさんいると思います。相手が海外となると、時差の問題もあってなおさら切なさは倍増するんですね。自分が見ている空と、相手の見ている空が違う…そもそも昼夜が逆転している、となると、こんな気持ちになるんだなぁ。

主人公2人の行方はどうなるの? いつ再会できるの??

ドキドキしながら読みきった1冊でした。

→著者の「恋愛三部作」:
  ・『エンキョリレンアイ』
  ・『サンカクカンケイ』 (2015/02/01の記事
  ・『レンアイケッコン』 (2015/02/17の記事

(古本屋で購入・背表紙幅:0.9cm)

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456冊目!
(2011・新潮文庫の100冊/84冊目!)
悪人正機 悪人正機

話し手:吉本 隆明
聞き手:糸井 重里

(新潮文庫) 新潮社 2004-11-28

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戦後日本の思想史に名を残す吉本氏が、対談形式で展開していく人生論。「『生きる』ってなんだ?」「『友だち』ってなんだ?」の問いごとに軽妙に応えていきます。

各章の始めには、聞き手の糸井さんのコメントもついています。先にコメントを読んで内容を想像するも良し、後に回して「そうかイトイはそう考えたか」と比べるも良し。文庫版には、単行本出版後に吉本氏が入院して考えた特別編もおまけでついています。

吉本さんが生前に発言したこと、考えたことはネット検索でたくさん出てきて、こんな感想文ブログでは簡単に扱えないレベルだと思い知りました。しかし本文中にもある通り、自身の思想に大きく影響を与えたのは「戦争」と「戦後の社会変化」のようです。

吉本隆明という1人の人物を知らなかった私にとっては、とっかかりになる1冊という印象。哲学のような小難しい書物ではなく、生の声を聞いているかのような話し言葉で触れることができました。

(C市図書館で借りて・背表紙幅:1.3cm)

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450冊目!
(2011・新潮文庫の100冊/83冊目!)
白洲正子自伝 白洲正子自伝
白洲 正子

(新潮文庫) 新潮社 1999-09-29

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図書館ボランティアの仲間から、「一時期この人の本が流行ったのよ」と教えてもらいました。先日は夫・次郎の伝記も読んであったので、ぜひこちらの正子さんの著書も目を通してみたいと思っていたところです。

次郎さんの伝記では、正子さんはアメリカ留学を終えた直後に出会い、おてんばな女性としての側面が強く描かれていました。ところが本人は幼少から能を習っていて、歌舞伎や文楽など日本の伝統芸能を普段から観に行く習慣があったようです。洋服を着ている写真とは対照的に、「私は日本人だ」と強い確信を持っていた様子がうかがえます。

意外にも、この本では次郎の話があまり出てきません。仲は良かったようですが、次郎が仕事の話を家庭に持ち込まなかった、あるいはお互い好きなことをして程よい距離感を維持していた、などいくつか理由がありそうです。

「白洲次郎のような男は今の日本にはいない」と言えるなら、同様に「白洲正子のような女もまたいない」と言えるのではないでしょうか。おてんば、自由奔放、着物や陶器など工芸好き・・・現代の日本の著名人で、置き換えられる人物がちょっと思いつきません。

既に故人というのが悲しいところですが、多くの著書を残してくれています。この1冊をきっかけに、日本の伝統芸や工芸技術を学ぶ道筋が見つかったように思います。

NPOの民間図書館で借りて・背表紙幅:1.1cm)

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449冊目!
(2011・新潮文庫の100冊/82冊目!)
ゲーテ格言集 ゲーテ格言集

ゲーテ Johann Wolfgang von Goethe
編訳:高橋 健二

(新潮文庫) 新潮社 1952-06-27

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他の文庫本にも、「ニーチェの言葉」など知識人の有名な言葉や格言を集めて読みやすくした本が登場しています。

今回は100冊キャンペーンに入っていたゲーテを選びました。ドイツ文学を学ぶなら、絶対に避けて通れない作家・思想家。でも大学1年生の頃に「ファウスト」を意味もわからないまま読みとばし、『若きヴェルテルの悩み』くらいしか読んでいません(^-^;;

この新潮文庫版では、著書だけではなくゲーテが身近な人に宛てて記した書簡からも、引用が行なわれています。親しい人に対しても、その見識や思想を惜しみなく披露していた様子が伺えます。 

ゲーテの他の本:
  ・『若きウェルテルの悩み』 (2005/05/16の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:0.9cm)

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440冊目!
(2011・新潮文庫の100冊/81冊目!)
楽隊のうさぎ 楽隊のうさぎ
中沢 けい

(新潮文庫) 新潮社 2002-12-25

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吹奏楽経験者なら、きっとたまらない1冊。特に、中学生の吹奏楽部員に人気な作品なのだそうです。

ジャンルとしては文化部に入っても、厳しい上下関係や長い活動時間からすれば体育会とほぼ同じ形態の吹奏楽部。そういえば、私の母校でも朝と放課後は練習の音がよく響いてました。

主人公は、小学校時代にいじめられた経験のある男の子。本当は学校に滞在する時間を短くしてさっさと家に帰りたいのに、流れで(?)入部することになったからさあ大変。しかも全国大会の常連校、練習も厳しいのに大丈夫??

読んでいる側としては、彼が学校を嫌いになってしまわないか、何か大きなトラブルや新しいいじめに巻き込まれないか、ハラハラさせられます。でも意外に彼は学校も部活も家庭での親との関係もこなしていき、音楽を奏でることにも目覚めていくのです。

読み終わったとき、ハタと気づきました。私は保護者の目線で読んでいたのだなぁと・・・。大人は見落としてしまいがちだけど、中学の3年間は実はとても大きな成長を遂げる期間であることを。自分も経験してきたはずなのに、忘れてしまっていました。

個人的には、同じ中学生の目線で読んだ人たちの感想が気になります。彼らは主人公と同じ目線に立って、何を思うのか。興味のあるところです。

(古本屋で購入・背表紙幅:1.3cm)

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438冊目!
(2011・新潮文庫の100冊/80冊目!)
砂漠 砂漠
伊坂 幸太郎

(新潮文庫) 新潮社 2010-06-29

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(英題:a campus life)

タイトルを見た第一印象で、勝手に中東の紛争の話かと思っていたら、日本(というか仙台)のイマドキ大学生の青春物語でした。

学生生活4年間に絡めて、「春夏秋冬」「東西南北」など「4」がキーナンバーとして使われています。雀荘でマージャンに明け暮れたり、不良と対決して警察沙汰になったり。世間という砂漠に放り出される前の、もがきながら過ごす4年間。自分の学生時代も思い出します。

著者の学生時代も反映されているはずのこの作品。仙台の国立大学・法学部の設定や、ロック系音楽も取り混ぜながらの描写は『ゴールデンスランバー』と共通です。著者自身も、学生時代を懐かしみながら書いていたのではないかと思います。

→本文中で触れていた本:
  ・サン=テグジュペリ 『人間の土地』 (2006/05/21の記事)…冒頭の他、随所で引用。

→著者の他の作品:
  ・『ゴールデンスランバー』 (2013/07/06の記事
  ・『グラスホッパー』 (2013/10/03の記事
  ・『マリアビートル』 (2014/02/02の記事
  ・『終末のフール』 (2015/07/12の記事

NPOの民間図書館で借りて・背表紙幅:1.6cm)

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