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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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流れ星
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読書
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文学部在学中に223冊を読破。

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324冊目!

残念な人のお金の習慣残念な人のお金の習慣
山崎 将志

(青春新書) 青春出版社 2011-12-16

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「残念な人とは、能力もあり、やる気もあるが、考え方ープライオリティ(優先順位)―が間違っているために、結果が出ない人のことである」(p. 6)

読みながら、普段自分が何を優先して暮らしているか考えていました。本文中に紹介される「残念な人」「稼ぐ人」「稼いだ人」の考え方の違いはとてもおもしろいです。

「批判を恐れずにいうと、所得が低い人はここ(=所得は評価である)から目を背けようとする傾向にある。あるいは、自分はその程度の能力しかないからとか、あきらめようとする」(p. 37)

↑の箇所は読んでいて図星でした。就職活動で内定を得られず悩んでいた時、社会復帰しようとしても仕事が長続きしない時、「貧しい人」の思考パターンに陥っていた気がします。

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.4cm)

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316冊目!

若者はなぜ「決められない」か 若者はなぜ「決められない」か
長山 靖生

(ちくま新書) 筑摩書房 2003-09

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長山さんの著書を何冊か読んで、他の本にも触れてみたいと思っていました。この本ではフリーターの問題を主題として扱っていますが、第5章では著者の得意とする明治末期の作品分析も交えて、現代につながる点を指摘しています。

フリーターや若者と社会との問題を論じるにあたっては、社会学や心理学の面から議論されることがほとんどです。文学的手法で、ときどき著者自身の職業選択の体験も示しながら述べるというのは初めての見方ではないでしょうか。

特に私が考えさせられた点は、以下の3つです。

(1) 「フリーターにとって『若さ』に価値があるということは、逆言すれば若くなくなった時点で、フリーターは無価値になるということだ」 (p. 68)

(2) 「いやしくも才能とは、その程度の外的要因で放棄してしまえるようなものではない。何があろうと、どんなに邪魔をされようと、ときには弾圧されて生命の危機に脅かされようとも、やめることが出来ないのが、本当の才能だ」 (p. 86)

(3) 「フリーターから脱出するにせよ、そのなかから自分の新しいライフスタイルを構築するにせよ、自分のライフスタイルを決定する主導権を若者が自分で掴むためには、自分たちが無意識に前提としている文化基盤の異常さを認識し、意識化する必要がある」 (p. 118)

この本の出版から10年がたち、非正規雇用の労働者はいっそう増えていることが予想されます。。。

→参考文献に挙げられていた本:
  ・谷崎 潤一郎 『痴人の愛』 (2005/01/21の記事
  ・夏目 漱石 『それから』 (2014/12/28の記事
  ・夏目 漱石 『門』 (2015/04/25の記事
  ・森 鴎外 「雁」 (2011/11/22の記事

→著者の他の本:
  ・『謎解き 少年少女世界の名作』 (2012/05/13の記事
  ・『不勉強が身にしみる』 (2012/11/12の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.2cm)

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296冊目!

カラス なぜ遊ぶ カラス なぜ遊ぶ
杉田 昭栄

(集英社新書) 集英社 2004-03-17


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近所でカラスをたくさん見かけて、その行動が気になっていた数ヶ月。図書館で偶然見つけて読んでみたら、発見満載の本でした。

アパートの階段の手すりに何羽もとまって地上を見下ろしていたり、カァカァと大騒ぎをしながら空中追いかけっこをしていたり。ゴミをあさって汚すから迷惑なイメージもあるけれど、実はかわいいところもあって憎めない鳥です。

著者が見つけた「カラスの遊び」は、「すべり台をすべりおりる」「電線にとまって大車輪」など、ユーモラスなものも含まれています。第4章の解剖学の内容が難しめですが、折々に著者のカラスへのまなざしが読み取れる文章もあり、とばして読むにはもったいない内容でした。

カラスはあまりにも身近すぎて、案外私たちが知っていることはまだまだ少ないと感じます。

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.2cm)

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262冊目!

私は若者が嫌いだ! 私は若者が嫌いだ!
香山 リカ

(ベスト新書) KKベストセラーズ 2008-12-09


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タイトルが鮮烈でした。香山先生というと、現代の若者の悩みをわかりやすく解説してくれていて、つい「若者の味方なのかな」と解釈してしまいがちだったのですが。

本文を読んでみると、タイトルの言う「若者」とは、「大人になりきれていない若者」「精神的に弱い若者」を指しているようです。巻頭には、「私が嫌いな若者10か条」も挙げられていました。

自分にもあてはまりそうな項目があっただけに、読んでいる間はとてもビクビクしていたように思います。特に第3章ではうつ病への言及もあり、従来型と新型の比較を読み進めながら「自分はやっぱり新型の要素もあるのかな・・・まだ大人になりきれていないのかな」と悩みました。

若者が精神的にも弱っていることは、他にも指摘する本が出版されています。少子高齢化が進んで、日本の先行きは不透明なのに、次世代は大丈夫なのか、不安になります。

→著者の他の本:
  ・『雅子さまと新型うつ』 (2009/06/15の記事
  ・『しがみつかない生き方』 (2009/08/11の記事
  ・『女はみんな「うつ」になる』 (2011/09/29の記事
  ・『知らずに他人を傷つける人たち』 (2014/04/22の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:0.9cm)

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257冊目!

  
テムズとともに テムズとともに-英国の二年間
徳仁 親王

(学習院教養新書) 学習院総務部広報課 1993-02


※一般流通なし
皇族の方々は、本もお書きになることをご存知でしょうか。

こちらは、現在の皇太子さまがイギリス留学中の体験をまとめた本です。学習院関係者に配られたほか、好評だったので全国の公立図書館にも寄付されたとのこと。一般には流通していない、貴重な本です。

読んでいると、皇族の方々が身近に思えてくる記述もちらほら。丁寧に当時の生活を説明する文章が続いていたと思えば、くすっと笑ってしまうようなユーモアを交えた一文も添えてあることも。

ちょうどロンドンオリンピックの最中ですが、イギリスの習慣や歴史を間接的にでも体感すると、伝統の国というのにふさわしいことをしみじみと思います。

「思い出というものは自分で作る部分も多かろうが、人に作ってもらう思い出も多いと思う」 (p. 215)

きっと皇太子さまも、オリンピック観戦をしながら当時のことを思い出されているのかもしれません。

→本文中で触れている本:
  ・p. 109 キャロル 『不思議の国のアリス』 (2005/09/30の記事
  ・p. 171 デフォー 『ロビンソン・クルーソー』 (2017/06/11の記事

→本書について触れている本:
  ・松崎敏弥 『日本人なら知っておきたい「皇室」128のなぜ?』 (2011/12/07の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.3cm)

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201冊目!

原発のウソ 原発のウソ
小出 裕章

(扶桑社新書) 扶桑社 2011-06-01


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東京電力・福島第一原発の事故後、小出先生へのインタビューがさかんにマスコミで取り上げられるようになりました。

本の帯には「”安全な被曝量”は存在しない!」と書かれていて、とても興味を引きました。事故直後、さかんに耳にした「ただちに健康に影響を及ぼす値ではない」という言葉の真意も、詳しく述べられていました。

読みながら、思ったこと。

原子力発電の恩恵を享受しながら、私たちはあまりにもその仕組みや危険性を知らなさすぎたと思います。歴史で広島・長崎の原爆については学んでも、理科や保体で放射能の基礎知識を得る機会は皆無でした。

その要因となったのは、やはり専門用語が多く、内容が難しいこと。そして、専門家の多くが原発推進派であったことと関係しているのかもしれません。

小出さんの文章は、専門用語も出てきますが平坦でわかりやすい調子で書かれているところが特徴です。一般人にもわかりやすい言葉に置き換えて説明したり、想像しやすいたとえを用いているところも、「難しい物理学の先生」というイメージを払拭している気がします。

それでいて、原発のことをもっと広く知ってほしい危険性を理解してほしい、という熱意が痛いほど伝わってくる文章でした。新書なのに、何度も涙ぐみそうになりました。

福島の事故はまだ続いています。一刻も早い収束を願うとともに、原子力について勉強を続けながら、教訓を考えていきたいと思います。

→本書で触れている本:
  ・NHK「東海村臨海事故」取材班 『朽ちていった命 被曝治療83日間の記録』 (2012/03/03の記事

→管理人が連想した本:
  ・星新一 『ボッコちゃん』 (2005/03/07の記事
  …p. 20 短編「おーい でてこーい」 原子力と人間について、衝撃的かつ考えさせられる作品です。

(古本屋で購入・背表紙幅:1.0cm)

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