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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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 プロフィール 
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流れ星
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女性
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アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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「○○冊目!」…在学中
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もうすぐ通算650冊に到達予定。
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700冊目!



<ナツイチ2012>

以前、高校生に英語を教えていたときに、ALLの使い方でこのタイトルが話題になりました。漫画化や映画化もされた作品です。

古典のSF作品は何冊か読んだことがあるものの、軍隊用語や武器の名前がこんなにたくさん出てくる小説は初めてで、漫画版に目を通していなかったら何のことやらさっぱりわからなったかも。

同じ日を何度も繰り返す、というタイムループのお話は他にも存在する中で、この作品では「なぜ主人公がループにはまったのか」語られる場面が丁寧に書かれている印象があります。巧妙に仕込まれた伏線も、言葉の使い方もうまくて、文章で読者を引きつける力がある作品でした。

→この本にハマったら
 ・宮部 みゆき 『R. P. G.』

(古本屋で購入・背表紙幅:1.3cm)

<マンガ版>

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699冊目!



<西村京太郎作品に挑戦!44冊目>
2019/03/25 TBS
西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ8 外房線に消えた女~十津川の初恋~」の原作

「初恋というのは、不思議なものだと思う。/ その後、ずっと、つき合っていれば、彼女のいい面、悪い面の両面を見ることが出来るのだが、初恋の相手というのは、どうしても、甘い追憶のベールを通して、見てしまう」(p.56)

常に冷静に事件の真相を追っているイメージの十津川さんですが、今作では初恋相手だった女性がかかわるためか、ちょっと様子が違います。刑事としてというより、一人の男性としての顔を見せる場面がいくつかあり、人間的な作品になっている印象です。

「『私は、初恋の相手に、裏切られましたが、彼女を憎んじゃいませんよ。今でも、初恋というと、彼女を思い出すんです』
(中略)
『カメさんは、いい人だ」/と、十津川が、いうと、亀井は、笑って、/『やめて下さい。初恋の相手に、そういわれて、見事に欺されたんですから』」(p. 179)

カメさんの初恋相手についても気になるところですが、詳しく紹介されている作品があれば読みたいなぁ。。。

→本文中に登場した本:
  ・p.8「江ノ電の中の目撃者」・・・『EF63形機関車の証言』に収録

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.4cm)

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698冊目!



以前からインドア派で、自宅で過ごすことが好きでしたが、コロナ禍も2年目になって、もう少し自分の暮らし方について考えてみたいと思いました。

ここ数年、仕事の繁忙期には家事を丁寧にやる暇がないと思っていましたが、歯磨きのついでに軽く洗面台を拭いたり、気がついたときにホコリをすぐはたいたりした後、意外と気分がスッキリすることに気がつきました。

モノをしまう場所を変えてみたり、家事のやり方を工夫したりすると、仕事で報酬を得るのとは異なる達成感があります。生活そのものを創造する楽しさとも言うのでしょうか、絵を自由に描いているときと同じような可能性の広がりを感じて、ワクワクします。

一人暮らしをしていた時も確かこんな充実感を味わっていた覚えがあります。今はパートナーの意見も聞き、好みが合わなくて調整することもしばしばですが、一緒に作る暮らしの場は居心地がいいと感じます

本文中に登場した本:
  ・p.17 藤門 弘 『祈りが生んだ生活とデザイン』

筆者の他の本:
  ・『「捨てる!」技術』 (2010/09/30の記事
  ・『「暮らす!」技術』 (2020/02/22の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.0cm)

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697冊目!
(2012・新潮文庫の100冊)



「ほんものの兇悪(きょうあく)の嘘つきは、かえって君の尊敬している人の中に在るのかも知れぬ」(p. 148)

太宰の中期作品を集めた1冊です。女性の視点で描いた作品を多く収録しています。

「斜陽」も確か女性の一人称で書かれていました。太宰は女性にモテたと聞き、女心を熟知して手玉に取っていた人物かと思っていたのですが、1冊通して読み終えてみると、かえって女性の心情を完璧に理解していたかどうかはよくわからなくなりました。

青森を出て作家としてのキャリアを重ね始めた彼は、自分の評判を気にして神経質になっていた時期があるようです。期待や不安が入り混じって、微妙に揺れ動く心を抱きながら、よく似た心の動きを女性たちの中にも見出していたのかもしれません。

本文中に登場した本:
  ・p. 118 フローベール 『ボヴァリー夫人』 (2005/11/04の記事

著者の他の作品:
  ・『斜陽』 (2011/09/23の記事
  ・『人間失格』 (2017/02/05の記事

(古書店で購入・背表紙幅:1.2cm)

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696冊目!



『人は見た目が9割』発表後の筆者の考えや補足をまとめたような1冊。ビジネス書や啓発本でも「〇〇は△△が9割」とタイトルを踏襲したり真似したりするものが未だに存在します。初めの1冊が社会に大きな衝撃をもたらしたことは明らかです。

コロナ禍でこの本を読んで、人間同士のコミュニケーションは言葉だけで100%成り立っているのではないと改めて思いました。

マスクなしで会って交流できていた頃は、相手の表情(特に口元)を見たり、同じ料理を食べて匂いや味を分かち合ったり、相手の声の微妙な大小や高低を聞き分けたりすることが可能でした。

しかし、マスク着用が前提となれば口元をよく見ることはできなくなり、会食を制限されれば一堂に会して同じ雰囲気を複数人で共にすることもできなくなり、デジタル機器を介して話せば音声に多少のノイズさえ生じて生身の声とは異なるものになってしまいます。

以前のように「誰かと満足いく交流ができた」と実感できることが少ない今、言葉だけでなく五感で人と人が意思疎通することに異論を唱える人はいないでしょう。むしろ、制限された感覚をいかに補いながら孤独を解消していけばよいのか、世界中の人々が模索をしている真っ最中なのだと思えます。

→本文中に登場した本:
  ・ゴールマン 『EQ こころの知能指数』 (2005/04/15の記事

→著者の他の本:
  ・『人は見た目が9割』 (2012/04/16の記事
  ・『その癖、嫌われます』 (2012/07/17の記事
  ・『女性も見た目が9割』 (2012/07/19の記事
  ・『「見た目」で選ばれる人』 (2014/01/02の記事
  ・『「声」は見た目よりものをいう』 (2018/02/21の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.0cm)

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695冊目!
(2012・新潮文庫の100冊)



映画化もされた作品。原作では登場人物が少し多く、一人ひとりの変化が細やかに描かれている気がします。

落語が静かなブームになるきっかけを作った作品のようです。日本の他の伝統芸能や和装について触れている部分もあって、翻訳して海外で出版したらどんな反響があるか個人的には興味があります。確か、一人の演者が複数の登場人物を演じ分ける話芸は海外でも珍しかったはずです。

演目によっては30分以上もかかる噺を、聞いて耳から覚えるというのは現代のデジタル社会ではかなり手間のかかることにも思えます。しかし、人の口から人の耳へ語り、演者が自分の中で言葉や場面を反芻して自分の形に作りかえる過程を追っていると、こうした活動を今も継承することの温かみすら感じられます。

「人情」という言葉にもあるように、単なる「話」ではなく気持ちや情がこもった「噺」に成長していく面白さが落語にはあるのだと思います。

→著者の他の作品:
  ・『黄色い目の魚』 (2014/02/20の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.5cm)

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