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流れ星による読書日記。大学在学中に200冊を読破。現在のべ900冊目に突入中! 目指すは…1000冊?
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流れ星
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女性
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アルバイト
趣味:
読書
自己紹介:
文学部在学中に223冊を読破。

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「○○冊目!」…在学中
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もうすぐ通算650冊に到達予定。
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706冊目!



中学国語の教科書には、古文の導入として竹取物語の冒頭部分やクライマックスの場面の本文が掲載されています。高校の古文の学習でもとばされがちな場面も、この1冊で手軽に読むことができました。

コラムでは、竹取の翁の名前から「なぜ翁の元にかぐや姫が来たのか」の考察や、五人の求婚者の身分からわかる作者の意図、かぐや姫の心情の変化や成長についても説明されています。文学研究の参考としてとてもおもしろいと思いました。

(古本屋で購入・背表紙幅:1.0cm)

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705冊目!



「発見!角川文庫2011」より

2020年の外出自粛期間中、映画版の「羅生門」(黒澤明監督 1950年)を観ました。高校の時にも国語の授業で一部観た記憶があるのですが、当時は白黒の画面にさほど興味を感じられず、どんな内容だったのかよく覚えていませんでした。

映画では芥川作品の「藪の中」が劇中劇として挿入され、もはや違うお話になっている印象も否めないのですが、荒廃して崩れ落ちそうな羅生門はとてもリアルでした。現代なら、CGで作りこみすぎて違和感が出るかもしれません。

ここで突然思い出したこと。中学生の頃はよく芥川の作品を読んでいました。短編が多くて読みやすかったこと、当時実家に文庫で何冊か本棚に入っていたこと、古典作品なので本屋で買うのも安かったこと、などが理由です。今思えば、難しい漢字や言葉もたくさんあったはずなのに、読書感想文で「杜子春」を選んだこともあったけなぁ。

→次に読みたい本を発見!
  ・芥川 龍之介 『蜘蛛の糸・地獄変』 (2017/07/15の記事

→著者の他の本:
  ・『芥川龍之介(作品集)』 (2009/05/02の記事
  ・『羅生門・鼻』 (2005/01/06の記事

(書店で購入・背表紙幅:1.0cm)

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704冊目!



「発見!角川文庫2011」より

「角川つばさ文庫」で1度目を通しておいたので、(特に「李陵」の)本文中に多用されている難解な熟語に圧倒されずにすみました。高校生の頃に読んだ「山月記」は、先日読んだ小説の中にも一部引用されていて、主人公が李徴に共感した場面を直接確認することができました。

巻末には、山月記の元となった漢文の原作も収録されています。細かいところが異なっていて、中島のアレンジした箇所を探すのが楽しかったです。高校生の頃は漢文や中国古典に興味がなかったのですが、私自身が成長したのでしょうか(笑) こうやって漢籍を読むと、やはり私はアジア文化圏育ちなんだなと実感します。

本文中に登場した本:
  ・「弟子」・・・論語からの引用あり
  ・西遊記

この作品について触れている本:
  ・貴志 祐介 『青の炎』 (2021/10/26の記事

→角川つばさ文庫版:
  ・(2020/05/25の記事

(書店で購入・背表紙幅:1.2cm)

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703冊目!



「発見!角川文庫2011」より

主人公は高校2年の少年。母がかつて再婚し、離婚した相手が突然家に現れたことで、殺人計画を考え実行していきます。

単なる「非行」や「キレる少年」ではなく、学校にも問題なく通い成績優秀で家族想いだった少年が、なぜ殺人を企てなければならなかったのか、心の動きが丁寧に書かれています。本文には高校の国語の教科書によく掲載されている古典作品も複数登場し、彼の勉強熱心さを伺わせます。

一見、彼の計画は成功しかけるのですが、後半では少しずつほころびが出始め、発覚の危機と恐怖で追いつめられていきます。その過程で彼の心も揺れ、意外な形で物語が終わりました。読者によってはこの結末に不満を持つかもしれませんが、主人公が悪人になりきることができなかったと私は解釈しています。

本文中に登場した作品:
  p. 17 『罪と罰』 (2005/12/03の記事)・・・主人公が中学2年で読んだ本として登場。
  p. 17  江戸川 乱歩 「心理試験」
  p. 18 ベネディクト 「菊と刀」
  p. 155 中島 敦 『山月記』 (2020/05/25の記事)・・・主人公の国語の授業の場面に登場し、一部本文も引用されている。
  p. 286 夏目 漱石 『こころ』 (2014/03/09の記事

→次に読みたい本を発見!
  ・重松 清 『疾走』 (2017/10/27の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:2.1cm)

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702冊目!



キリスト教・プロテスタントの一派だというシェーカー派。聞いたことないな、と思っていたら、それもそのはず、現在は信徒がほぼいなくなってしまったそうです。しかし、掲載されている家具のデザインはシンプルで機能的でしかも美しく、現代でも人々の心を引きつけています。

私にとっては、お気に入りの無印良品の家具と共通する雰囲気です。無印の歴史は30年ほどですが、もっと昔から「無駄な装飾を削いで、使いやすさを追求する」考え方はあったのだと知りました。

「シェーカーの遺産にはこうして遠い国の人間まで呼び寄せるだけのものがある。(中略)教団は消滅しつつあり、教徒はいなくなったが、彼らは歴史に確実に大きなものを残していったのである。それは必ずしも不幸なことではないのではないか」(p.267)

この本について触れている本:
  ・『もう一度捨てる技術』(2021/06/12の記事

(F市図書館で借りて・背表紙幅:2.2cm)

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701冊目!


(副題:甘えと劣等感の心理学)

本文中で、著者自身も親に愛されなかったと明かしています。著作がたくさんある中、初めは意外だったのですが、著者が自ら苦しみ、葛藤してきた経験があるからこそ、心の病や苦しみに悩む人々にその言葉が響くのかもしれません。

気が付けば、私が体調を崩し薬を服用するようになってからもうすぐ15年がたとうとしています。数えるとすごく長い期間ですが、現実味があまりありません。薬は相変わらず必要だし、時には主治医の先生の助言がないと、生活の中で困り果てることもたびたびあります。

とりあえず仕事で最低限稼いで、表向きは社会人をなんとかこなしているけど、このままでいいのかなと思うことは日常茶飯事です。自分の生き方が定まらない感覚が抜けなくて、不安感が払しょくできない感じです。

本を1冊読んだだけでは、自分の生き方は決まらないと思います。でも、何かのヒントはこれからも探し続けていきたい、とも思います。

→著者の公式ホームページ:
  ・加藤諦三ホームページ http://www.katotaizo.com/

(F市図書館で借りて・背表紙幅:1.0cm)

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